ドコモと福岡市教委、授業や自宅学習にタブレット活用…ICT共同研究

 NTTドコモ九州支社と福岡市教育委員会は、2015年10月から2016年3月までの6か月間、ICTを利活用した教育実証研究を共同で実施すると発表した。中学校に学習用タブレットを配備し、授業や校外学習、持ち帰り学習などにおいて活用。成果や最適な環境などを検証するという。

教育・受験 先生
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 NTTドコモ九州支社と福岡市教育委員会は、2015年10月から2016年3月までの6か月間、ICTを利活用した教育実証研究を共同で実施すると発表した。中学校に学習用タブレットを配備し、授業や校外学習、持ち帰り学習などにおいて活用。成果や最適な環境などを検証するという。

 研究は、福岡市立住吉中学校のおもに2年生を対象に実施。生徒と教員に学習用タブレット105台を配備し、「いつでも・どこでも『つながる』学び」を提供するとしている。この研究は、先導的教育システムを実証するため、総務省が公募した「ICTドリームスクール実践モデル」にも選出されている。

 タブレットは、1人1台のLTE対応で、電子教材を搭載したクラウド型教育プラットフォームと連携。校外の調べ学習などで共同編集が可能な協働学習支援ツール「コラボノート」、授業の復習や反転学習、自学自習の実践において各教科書会社に対応した学習ドリル教材「eライブラリアドバンス」、セキュリティ対策ツール「i-FILTERブラウザ&クラウド」などを活用する。家庭や学校のネットワークシステムに依存しないBYODを見据えた学習スタイルの実現を目指すという。

 実施内容には、協働学習支援ツール「コラボノート」をジェイアール四国コミュニケーションウェア、学習ドリル教材「e  ライブラリアドバンス」をラインズ、セキュリティ対策ツール「i-FILTER ブラウザ&クラウド」をデジタルアーツがそれぞれ協力提供している。

 実践内容については、主体的に学習に取組む態度、教員や生徒のICTスキル向上などの成果を検証。モバイル回線やアプリケーションの有効な利用方法、タブレット利用の最適な環境などについても検証していく。
《奥山直美》

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