【インフルエンザ15-16】予防策や感染状況…厚労省が専用ページ開設

 インフルエンザの本格的な流行シーズンに備え、厚生労働省は11月5日、Webサイトに専用ページ「平成27年度今冬のインフルエンザ総合対策」を開設した。流行情報の提供、感染を防ぐための「咳エチケット」呼びかけ、啓発ツール提供などを行っている。

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インフルエンザの啓発ポスター
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 インフルエンザの本格的な流行シーズンに備え、厚生労働省は11月5日、Webサイトに専用ページ「平成27年度今冬のインフルエンザ総合対策」を開設した。流行情報の提供、感染を防ぐための「咳エチケット」呼びかけ、啓発ツール提供などを行っている。

 同省によると、平成26年度のインフルエンザの推計患者数は1,535万人。季節性インフルエンザのウイルスには、平成21年に流行した新型インフルエンザと同じA(H1N1)亜型、香港型と呼ばれるA(H3N2)亜型、B型の3つの種類があり、いずれも流行の可能性がある。流行しやすい年齢層はウイルスの型によって多少異なるが、今シーズンもすべての年齢の人がインフルエンザに注意する必要があるという。

 今シーズンのインフルエンザワクチンの供給予定量(平成27年6月現在)は、前年度比約11.15%減の約 5,946万回分(約2,973万本)。タミフル、リレンザなど抗インフルエンザウイルス薬の供給予定量(平成27年9月末日現在)は、前年度比約55万人減となっている。

 専用ページでは、全国の定点医療機関から報告されるインフルエンザの発生状況、予防のための啓発ツール、インフルエンザQ&Aなどを公開。感染防止のため、「咳エチケット」をキーワードとした普及啓発活動も行い、マスク着用や人混みで咳をする際の注意点についても呼びかけていく。

 予防接種については、「発症をある程度抑える効果や重症化を予防する効果があり、特に高齢者や基礎疾患のある方など、罹患すると重症化する可能性が高い方には効果が高いと考えられる」と説明している。

 予防接種の料金は、病院によって差がある。リセマムの調べによると、慶應義塾大学病院は小児1回目3,240円、2回目2,160円(ワクチン接種のみで受診の場合は外来診察料として0~6歳未満2,400円、6歳~中3まで1,580円がそれぞれ別途必要)。日本赤十字社医療センターは、1歳以上中学生(15歳)まで1回目1,296円(診察料)+4,471円、2回目1,296円(診察料)+3,337円(1回目を他医療機関で接種した人は4,471円)、ただし渋谷区内在住の場合は全額公費負担となっている。料金はいずれも税込み。
《奥山直美》

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