乳幼児の約半数がひとりでスマホ使用、依存傾向も…MMD研究所調べ

 モバイルに特化した調査研究機関であるMMD研究所はインテルセキュリティと共同で「乳幼児のスマートフォン利用実態に関する調査」を実施。乳幼児の約半数が「ひとりでスマホを使用」している実態や、64.5%が「スマホの使いすぎ」など依存傾向にあることが明らかになった。

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子どものスマートフォン利用開始時期
  • 子どものスマートフォン利用開始時期
  • 子どものスマートフォン接触頻度
  • 子どものスマートフォン利用状況
  • 子どものスマートフォン利用状況(年齢別)
  • 子ども自身がスマートフォンでできること
  • 子どもにスマートフォンを利用させて起こったこと
  • スマートフォンのセキュリティ対策
 モバイルに特化した調査研究機関であるMMD研究所は、インテルセキュリティと共同で「乳幼児のスマートフォン利用実態に関する調査」を実施。乳幼児の約半数が「ひとりでスマホを使用」している実態や、64.5%が「スマホの使いすぎ」など依存傾向にあることが明らかになった。

 調査は、スマートフォンを所有しており、0~6歳(未就学児)の乳幼児をもつ20歳~49歳の女性を対象に、3月10日~3月12日にインターネットにて実施したもの。2,190人の有効回答を得た。

 子どもがスマートフォンを使い始めた時期を聞くと、もっとも多かった年齢は「2歳」19.7%、次いで「1歳」が18.9%となり、「0~2歳」までに約半数の47.0%の乳幼児がスマートフォンに接触していることがわかった。一方「見せたり、触らせたりしたことはない」という回答は20.0%にとどまった。

 子どもにスマートフォンを触らせたことがあると回答した人のうち、子どものスマートフォン接触頻度は「ほぼ毎日」との回答がもっとも多く30.6%、次いで「週2・3回程度」が25.0%、「週1回程度」が16.4%と続いた。誰と利用しているかについては、「自分(母親)」が68.5%と多かったが、「子どもひとりで」利用するというケースも49.6%と約半数を占める結果に。特に2歳以上の子どもに関しては、ほぼ半数以上がひとりで利用している状況が見られた。

 子ども自身がスマートフォンでできることを聞くと、「カメラ撮影」が67.7%ともっとも多く、次いで「特定のアプリで遊ぶ」66.0%、「ホームボタンや電源ボタンを押して、液晶画面を立ち上げる」65.5%と、ワンタッチで操作できる操作が上位にあがった。また、ワンタッチ以外の操作でも「画面ロック解除(パスコード入力)」23.3%、「画面ロック解除(パターン入力)」21.9%と、2割の乳幼児は複雑な操作もできているようだ。

 子どもにスマートフォンを利用させて起こったことについては、「使いすぎ・なかなか手放そうとしない」が64.4%と圧倒的に多く、社会問題とも言われるスマホ依存の傾向が乳幼児から見られる結果となった。
《畑山望》

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