WRO Japan 2016大会は、小学生、中学生、高校生が参加可能。競技としてロボットの性能を競い合う「レギュラーカテゴリー」と、指定されたテーマについて自由にロボットを組み立て、審判にプレゼンテーションする「オープンカテゴリー」が用意されている。オープンカテゴリーの2016年テーマは、廃棄物を削減・管理しリサイクルするロボットを作成する「Rap the Scrap」。
WRO Japan 2016大会には、全国34の予選会を経て、222チーム、合計800名近い子どもたちが参加。その技術力を競い合った。大会規模としては非常に大きいし、保護者も応援に駆けつけるため、フィールドは超満員。これに審判も加わるので、その熱気は凄まじい。歓声は飛ばないが、それだけに視線をひしひしと感じる。児童たちはノートパソコンを持ち込んでおり、全席でそれを活用しリアルタイムプログラミングを行っているので、その熱もあるだろう。
オープンカテゴリーは、競技ではなく展示形式だが、観覧者も多い。2016年のテーマ「Rap the Scrap」は“エコ”をイメージさせるテーマだが、その解釈は千差万別。「お掃除をするロボット」というのは、素人である記者でも想像できるが、「ゴミをセンサーで判別し人形が踊り出すロボット」「ペットボトルを分解し、エコタワシを作成するロボット」など、度肝を抜くようなロボットも展示されていた(しかも、それはレゴでの自作!)。