【高校受験2017】横浜翠嵐高校<特色検査>講評…前提は学力検査90点レベル

教育・受験 中学生

平成29年度(2017年度) 横浜翠嵐高等学校 特色検査 <講評>
  • 平成29年度(2017年度) 横浜翠嵐高等学校 特色検査 <講評>
 2月16日、平成29年度(2017年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜・共通選抜のうち、特色検査が実施された。全日制課程の募集定員43,593人に対し、志願者数は52,912人。平均倍率は1.21倍。リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、横浜翠嵐高等学校の特色検査の講評を速報する。湘南高等学校についても、同様に掲載する。

◆横浜翠嵐高等学校 講評(湘南ゼミナール 提供)

【問題の概要】全体構成に変化なしだが、英語の分量が減少

 例年と同じく大問二題の構成。昨年度と同様リード文の長さ、問題の難度、記述の量など、相変わらず高いレベルを要求されている。一方で特色検査導入以降必ず用意されていた英語の「単語集」がなくなり、問題自体にも英語の分量がかなり減った印象。英作文の問題は引き続き出題されており、難度も高い。

 課題1:岩井克人氏が著した、江戸時代の偽造貨幣の話に基づいた文章が題材。未知のルールを読み解いたり、資料を綿密に読み解いたり、といった理解力重視の問いもあれば、ことわざの意味や使い方を考えたり、世の中にある制度のねらいを考えたり、といった思考力重視の問いもある。英作文の問題も含め、文系重視の設問になっている。

 課題2:今井むつみ氏が著した、人の思い込みに関する調査や研究についての文章が題材。文章をしっかり読む必要のある英語の内容正誤選択問題があるが、それ以外は理系を重視した設問。出題自体は未知の現象ではないが、原理・原則をきちんと理解できていないと解けないような問題が出題されている。また、最後の設問5の図形問題は横浜翠嵐ではほぼ見たことのない珍しいタイプの問題。

【設問の特徴】全科目の基礎学力、理解・思考・表現力が高いレベルで要求される

 文系・理系のバランスが配慮されており、全科目でまんべんなく基礎学力がつけられている、ということが大前提。そのうえで、特色検査で求められる問題文や資料から情報を理解する力、得た情報をつなぎ合わせて思考する力、考えを文字で説明・表現する力、それぞれが高いレベルで要求される傾向はより強まっているといえる。

 今年は大きな変化として、英語の分量が少なくなった。英語が絡む問題が3問から2問に減ると同時に、英語選択問題の選択肢が極めて短く、難易度も翠嵐にしては落ち着いたものだった点が大きな特徴。また、クレジットカードに見られるポイント制度のねらいは、という、全国の公立入試で採用され始めている、「身の回りのものの意図・目的」を考えるような出題がされたのも印象的。

【課題と対策】基礎学力固めに加え、学習の際の深みや思考力育成がカギ

 横浜翠嵐の特色検査においては、五科目の基礎学力が前提とされる。まずは学力検査で全科目90点近くを取れるような高い基礎学力を身に付けることが必要である。そのうえで、学ぶときに単純な記憶や反復練習ではなく、意図や目的、原理・原則を考えるような、深いところまで興味関心を持って学ぶ習慣をつけることが大切となる。これはなぜなのか、何が目的なのか、ということを常に問いながら日々の学習に臨むことが、合格への近道になるだろう。

 また、依然としてリード文が非常に長いこと、資料が多いこと、各設問の難易度が高いことが特徴なので、いかに迅速に情報を処理していけるか、という点も大切となる。日常の学習で「時間」の感覚を持ち、同じ学習でもどうやったら少しでも早く終えられるか、どうやったら効率的に問題を解けるか、といった工夫を重ねていくことがポイント。一朝一夕では身に付かない部分の能力を問うのが横浜翠嵐の特色検査なので、日々の学習を大切にして準備を進めていってほしい。
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 このレポートは2017年2月16日に速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。

協力:湘南ゼミナール(執筆:金澤浩氏)
《編集部》

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