【夏休み2017】東京国立博物館で親子イベント、ワークショップも

 東京国立博物館(トーハク)は7月4日~9月3日の期間、親と子のギャラリー「びょうぶとあそぶ 高精細複製によるあたらしい日本美術体験」を開催する。日本を代表する屏風の高精細な複製と映像がコラボした新たなアート体験を提供する。

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東京国立博物館「びょうぶとあそぶ 高精細複製によるあたらしい日本美術体験」
  • 東京国立博物館「びょうぶとあそぶ 高精細複製によるあたらしい日本美術体験」
  • 展示会場のイメージ
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  • 「松林図屏風」(綴プロジェクトによる高精細複製品)
  • ハンズオンコーナー「びょうぶにさわる」
 東京国立博物館(トーハク)は7月4日~9月3日の期間、親と子のギャラリー「びょうぶとあそぶ 高精細複製によるあたらしい日本美術体験」を開催する。日本を代表する屏風の高精細な複製と映像がコラボした新たなアート体験を提供する。

 イベントでは、安土桃山時代に描かれた日本水墨画の傑作である国宝「松林図屏風」や金屏風が華やかな尾形光琳による「群鶴図屏風」の複製と映像を組み合わせ空間全体をアート作品として演出。絵師が屏風に描いた世界観に入り込み五感で楽しむことができる新感覚の体験型展示だ。

 屏風の複製画は、キヤノンと京都文化協会による「綴プロジェクト」が高精細画像により制作したものを使用。映像はイベント向けに新たに制作したオリジナルを使用する。「松林図屏風」の世界を体感する「松林であそぶ」では、大型スクリーンに映し出される映像と高精細複製画を、畳に座って観るという屏風本来の鑑賞スタイルで鑑賞。松林の風と匂いをリアルに体感できる。

 「群鶴図屏風」の世界を体感する「つるとあそぶ」では、大きなスクリーンで鶴が羽ばたき金屏風に鶴が降り立つ不思議な世界を演出。鑑賞者の動きに合わせて鶴が動くインタラクティブな演出や、金屏風の美しさを引き出す光の演出など、子どもから大人まで楽しめる展示となっている。

 会期中は、屏風のミニチュアを用いて屏風について楽しく学べるハンズオンコーナーや、絵を描いて自分だけの屏風を作ることができるワークシートの配布などを毎日実施。8月13日・20日には研究員によるレクチャー付きの屏風作り体験ワークショップが行われるほか、7月30日はキッズデーとして芝居仕立てのギャラリートークや子どもコンサートなど、1日博物館で遊べる子どもたちのための企画が企画されている。

◆親と子のギャラリー「びょうぶとあそぶ 高精細複製によるあたらしい日本美術体験」
会期:2017年7月4日(火)~9月3日(日)
場所:東京国立博物館(上野公園)本館特別4室・特別5室
時間:9:30~17:00(金・土曜は~21:00、日曜・祝日は~18:00、入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜 ※7月17日(月・祝)、8月14日(月)は開館、7月18日(火)は休館
観覧料:一般 620円、大学生410円、高校生以下無料(総合文化展も観覧可)

◆みんなで遊ぼう!ハンズオンコーナー「びょうぶにさわる」
日時:会期中毎日10:00~閉館まで
内容:屏風のミニチュアで遊びながら、屏風について楽しく学べるコーナー

◆ワークシートで自分だけのびょうぶをつくってみよう
日時:会期中毎日配布
内容:自分で絵を描いてびょうぶをつくることができるワークシートを配布

◆ワークショップ「びょうぶをつくる」
日時:2017年8月13日(日)、8月20日(日)各日10:00~12:30
会場:東京国立博物館 本館地下みどりのライオン(教育普及スペース)
対象:小学生とその保護者
定員:10組(応募者多数の場合は抽選)
参加費:無料(別途当日の入館料が必要)
申込方法:Webサイトの専用フォームから申し込む
申込締切:2017年7月20日(木)必着
内容:屏風の鑑賞と研究員によるレクチャーののちオリジナルのびょうぶつくりを体験するワークショップ。自分だけの松林図をデザインし、昔の屏風と同じ構造の屏風を仕立てる

◆キッズデー
日程:2017年7月30日(日)
内容:芝居仕立てのギャラリートークや子どもコンサートなど、1日トーハクで遊べる子どもたちのための企画を実施
《畑山望》

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