九大の部活が一般社団法人設立、企業から寄附金募る

 九州大学公認の部活動で、学生ベンチャーの創出を目指して活動している「九州大学起業部」が一般社団法人「QU Ventures」を設立した。企業から寄付金を募り、学生ベンチャーのプロトタイプ開発に資金を供給する。

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 九州大学公認の部活動で、学生ベンチャーの創出を目指して活動している「九州大学起業部」が一般社団法人「QU Ventures」を設立した。企業から寄付金を募り、学生ベンチャーのプロトタイプ開発に資金を供給する。

 日本での大学発ベンチャーの創出においては、技術、資金的な課題よりも、技術シーズを事業化する起業家が圧倒的に不足しており、その役割を研究者に求めることの限界が指摘されている。起業を志す学生が多数存在する中で学生ベンチャーが創出されないのは、ベンチャーキャピタルから投資を受けるために必要なプロトタイプ開発資金が不足しているからだという。

 そこで、九州大学起業部は一般社団法人QU Venturesを8月22日に設立。企業から寄付金を募り、学生ベンチャーのプロトタイプ開発にノンエクイティで資金を供給する。これにより、ベンチャーキャピタルから投資交渉できる状況が可能になり、学生ベンチャーが創出されやすくなるという。

 QU Venturesは、九州大学起業部の支援を通して、学生ベンチャーの創出や、大学発ベンチャーの経営人材養成を行い、日本のベンチャー創出における先駆的な役割を担いつつ、地域経済、さらに日本経済に貢献していくとしている。

 九州大学起業部は、大学公認の部活動として6月23日に発足。起業部は学生時代に起業し、学生ベンチャーを創出することを目的とする。起業の意志がある九州大学の学生が総勢150名入部し、起業家予備軍が集う組織が誕生した。
《工藤めぐみ》

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