子ども1人での電車、保護者4割が「居場所が不明」経験あり

 小学生から高校生の子どもを持つ首都圏在住の母親のうち、見守りに自信のある母親でも4割以上が「子どもの居場所が長時間わからなくなった経験がある」ことが、セントラル警備保障が実施した「子育て・見守りに関する調査」で明らかになった。

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子どもが親の付き添いなく電車を利用する理由(セントラル警備保障調べ)
  • 子どもが親の付き添いなく電車を利用する理由(セントラル警備保障調べ)
  • 子どもの居場所が長時間わからなくなった経験があるか(セントラル警備保障調べ)
  • 子どもがきちんと電車に乗れたか不安に思う割合(セントラル警備保障調べ)
  • 子どもを十分に見守れない理由(セントラル警備保障調べ)
  • 子どもの見守りに関してアドバイスを寄せた、尾木ママこと尾木直樹氏
 小学生から高校生の子どもを持つ首都圏在住の母親のうち、見守りに自信のある母親でも4割以上が「子どもの居場所が長時間わからなくなった経験がある」ことが、セントラル警備保障が実施した「子育て・見守りに関する調査」で明らかになった。

 子育て・見守りに関する調査は、定期的に1人で電車を利用する小学生から高校生までの長子を持つ首都圏在住の30~49歳の女性を対象に、インターネット調査にて実施したもの。実施期間は8月14日~18日。483人の有効回答を得た。

 子どもが親の付き添いなく電車を利用する目的を聞いたところ、小学生の子どもを持つ母親のうち36.0%が「学習塾」と回答。学年別に見ると、低学年では22.9%、中学年では42.0%、高学年では40%が「学習塾」が目的と回答しており、小学校中学年から1人で電車に乗って学習塾に通う子どもが増えている状況がうかがえる。

 子どもが通学や通塾などで電車を利用する際、きちんと電車に乗れたか心配になるかという質問に対しては、小学生の子どもを持つ母親の70.6%が「よくある」「たまにある」と回答。小学校高学年の子をもつ母親でも63%が「心配」と回答し、子どもが時間通りに学校や習い事に行っているか、危険な目にあっていないか、と子どもがある程度大きくなっても親の不安は消えないようだ。

 子どもの安全対策や見守りが「十分にできている」「まあできている」と回答した割合は、ワーキングママで52.6%、専業主婦で55.6%と大きな差はみられなかった。一方、「あまりできていない」「ほとんどできていない」と答えた母親のうち「仕事やほかの育児で忙しく時間がない」と回答した割合は、専業主婦では11.0%だったのに対し、ワーキングママでは50.0%にのぼり、その理由には大きな差が見られた。

 さらに、子どもの安全対策や見守りが「十分にできている」と回答した母親でも、43.8%が「子どもの居場所が長時間わからなくなった経験がある」と回答。連絡がつかないなどの理由で、塾にいるのか、電車で移動しているのか、子どもの居場所が正確にわからないという不安な場面に直面したことがある割合は比較的高いことが明らかになった。

 子どもの見守りについて、「尾木ママ」の愛称で知られる教育評論家の尾木直樹氏は「共働き世帯の増加により、塾が子どもの放課後の『居場所』の1つになっている面がある」と話す。安全への配慮を行っていても、毎日の電車利用状況までは把握するのが難しい面もあるため、何度か親も同行して、危険な場所の確認や駅から目的地・自宅までの所要時間をチェックしておくと良いという。また、思春期を迎える小学校高学年にもなると、子どもは精神的に親から離れて自立しようとするため、過干渉にならないよう適度な距離で見守り、子どもを信頼することが大切だとアドバイスを寄せている。
《畑山望》

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