小学生のキャリア教育で高視認服を作製…横浜市へ提供

 菅公学生服は東レ、ダイイチと共同し、横浜市役所と連携して子どもの安全を守る高視認服を作製した。高視認服のオリジナルマークは、横浜市鶴見区の下野谷小学校の4年生の児童が考案。高視認服400着が横浜市へ提供される。

教育・受験 小学生
高視認服(前)
  • 高視認服(前)
  • 高視認服(後)
  • JATRAS認定マーク
  • 授業風景
  • 授業風景
  • オリジナルマーク完成図
  • オリジナルマーク原案
  • オリジナルマーク修正版
 菅公学生服は東レ、ダイイチと共同し、横浜市役所と連携して子どもの安全を守る高視認服を作製した。高視認服のオリジナルマークは、横浜市鶴見区の下野谷小学校の4年生の児童が考案。高視認服400着が横浜市へ提供される。

 今回の取組みは、横浜市が文部科学省の委託を受けて2016年度から行っている「はまっ子未来カンパニープロジェクト」の一環。プロジェクトでは、市立学校の児童・生徒のキャリア教育や起業家精神の育成を目指している。

 東レが公民連携の取組みを提案し、取組みの方向性が合致した横浜市鶴見区の下野谷小学校4年生が連携。学生服衣料の製造に長年携わってきた菅公学生服もプロジェクトに賛同し、共同での活動に至った。

 児童はカンコー学生服という会社や服が作製される流れを学んだ後、「デザイン」に着目した授業を受けた。カンコー学生服の開発担当者が「デザインとは何か」「オリジナルマークとは何か」という観点でポイントを説明すると、児童からは「自分のデザインの良いところは?悪いところは?」など、積極的な質問があったという。最後に、カンコー学生服の講師から「デザインとは思いや街を表現し、覚えやすく、着たいと思えるものであること」が伝えられた。

 児童から多くの案が出された結果、横浜市鶴見区のシンボルマーク「鶴」で鶴見区全体を表し、真ん中にハートを配置することで命を守るという意味で作成されたオリジナルマークを採用。鶴の周りの丸は、みんなを守る「バリア」の意味が込められている。

 高視認服は、東レグループのバイオマス由来ポリマー素材・製品の統合ブランド「エコディア」を生地に使用。JATRAS(日本交通安全普及協会)の児童向け高視認性安全服の関連製品の推奨規格の基準を満たし、ランドセルを背負った状態でも肩部分が隠れてしまわないように肩幅を広めに設計するなど、さまざまな工夫がされている。

 菅公学生服が提供する子ども用高視認服120着を含めた計400着が横浜市へ提供され、市内の小学生や交通ボランティア、市職員など路上で活動するさまざまな人たちが着用する予定となっている。
《外岡紘代》

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