大阪大学、入試解答例を公表…出題ミス再発防止策

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大阪大学「平成30年度一般入試における再発防止の強化策」
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 大阪大学は平成30年2月20日、平成29年度一般入試の出題・採点誤りを受け、平成30年度一般入試における再発防止の強化策を発表した。2月25日と26日に実施する前期日程試験では、大学の解答例と予備校の解答速報を照合して疑義を確認し、合格発表後にWebサイトで試験問題と解答例を公表する。

 大阪大学は、平成29年度一般入試(前期日程)の理科(物理)で出題および採点に誤りがあったことが判明し、新たに30名を合格者とした。また、理学部、工学部、基礎工学部の第2志望学科に合格して大阪大学に在学している学生の中に、第1志望学科に合格している者が9名いることが判明し、新たに第1志望学科の合格者とした。

 今後このような誤りが生じないよう、大阪大学は問題再発防止対策検討委員会を1月15日に設置し、再発防止の強化策を検討している。2月25日と26日に実施する前期日程試験では、試験問題を多面的・重層的に点検する体制へと強化する。

 試験実施前には、これまで行っていた問題作成・校正委員による複数回の点検に加え、問題作成・校正委員以外の第一次査読委員(41名)による緊急点検を実施。試験当日には、従来の問題作成・校正委員による問題解答に加え、問題作成・校正委員以外の第二次査読委員(25名)による試験問題モニター査読を実施する。

 試験終了から合否判定までの間は、大阪大学の学生(1年次生を中心に30名が入試時に受験した科目を担当)が試験問題モニター調査を実施するほか、当該学生の意見を問題作成・校正委員へフィードバックすることにより次年度以降の試験問題作成に活用する。また、採点時に答案採点委員が当初想定していない解答が多数見受けられるなどの想定外の現象がないか点検を実施する。さらに、答案採点委員による採点時に、全科目での大学の解答例と予備校の解答速報を照合して疑義などを確認する。

 合格発表後には、これまで希望者に行っていた大学窓口での試験問題・解答例の閲覧を拡充し、「試験問題」「解答例」または「出題の意図」を大阪大学のWebサイトで公表する。これにより、万一誤りがあっても早期に発見しやすくなり、受験生や次年度以降の入学志願者が学習上の参考として活用できることが期待できるとしている。

 入試問題の解答例については、大阪大学や京都大学の出題ミスを受け、文部科学省が公表を求めているが、東京大学ではリセマムの取材に対し「これまでどおり、公表する予定はない」とコメントしている。
《工藤めぐみ》

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