【高校受験2018】東京都立高校入試<理科>講評…難度下がる

 平成30年度(2018年度)東京都立高等学校入学者選抜(都立入試)の学力検査が、平成30年2月23日(金)に実施された。リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「理科」の講評を速報する。

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2018年度(平成30年度)東京都立高等学校入学者選抜<理科>講評
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 平成30年度(2018年度)東京都立高等学校入学者選抜(都立入試)の学力検査が、平成30年2月23日(金)に実施された。全日制は募集人員31,490人に対し45,216人が志願し、最終志願倍率は1.44倍。リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「理科」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

◆<理科>講評(SAPIX中学部 提供)
 基礎力をはかる問題が増加し、全体的に難度が下がる。

【1】 小問集合(物理、化学、生物、地学)
 例年通り、物理、化学、生物、地学の各分野の基本事項を確認する内容で、確実に全問正解したい大問でした。

【2】 小問集合(物理、化学、生物、地学)
 レポートに書かれている内容を知識と組み合わせて解く問題です。レポートからの読み取りが解答の決め手となる問題が少なく、対応しやすくなっていました。全問正解したい内容です。

【3】 地質(地学)
 地層の観察結果から考察する問題です。問1、2は基礎知識を確認する設問で、問3、4はやや見慣れない設問でした。問4は、観察結果や選択肢の文から判断材料を引き出せるかどうかが問われました。

【4】 植物(生物)
 植物を用いた実験に関する問題で、問1、2の内容は典型的なものでした。問3は、見慣れない実験を題材として、仮説を証明するのに必要な結果を答える内容でした。近年、全国の公立高校の入試で増えている形式で、対照実験の考え方に慣れている受験生は対処しやすかったでしょう。

【5】 イオン(化学)
 化学電池、電気分解、燃料電池について、基礎知識を確認する問題で、全問正解が求められます。

【6】 電流(物理)
 電流と磁界の実験に関する問題でした。問1、3は典型的な設問で、問4も類題を解いた経験があれば対応しやすい設問でした。問2は、作図をした上でそのような図になった理由を記述する新しい形式の設問でしたが、典型問題の解法で対応できる内容でした。


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 このレポートは、平成30年2月24日(土)に速報としてSAPIX中学部が作成したもの。

問題を見る

 SAPIX中学部は、新小学5・6年生、新中学1・2・3年生(現小4・5・6生、現中1・2生)とその保護者を対象に、平成30年3月10日(土)から順次「高校入試分析会 ~地域別 入試概況~」および「高校入試分析会 ~志望校別 データ分析~」を実施する。講演内容や会場、申込み方法などの詳細は、SAPIX中学部のWebサイトで確認できる。

協力:SAPIX中学部
《編集部》

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