学研塾ホールディングスとFRONTEOコミュニケーションズは、見守り支援ロボット「Kibiro(キビロ)」を活用した家庭学習の促進に関する実証研究を2018年3月中旬より開始する。 「Kibiro」は、FRONTEOコミュニケーションズが開発・販売するコミュニケーションロボット。日々を楽しんで過ごすためのライフパートナーとして、離れた場所で暮らす家族のコミュニケーションのサポートや、日常に役立つ情報提供を行う。実証研究では、学研の自立個別学習塾「G-PAPILS」においてKibiroを活用して家庭学習の支援・促進を行い、その効果を検証する。 家庭の学習机などに学習計画を設定したKiboroを設置すると、学習の予定時刻にKiboroが学習開始を呼びかけ、生徒に着席を促す。メンターは塾内からカメラを使った撮影機能(ストリーミング映像)で生徒が着席し、学習を開始したかを確認できる。また、Kiboroに向かって専用の合言葉を話せば「相互コミュニケーションモード」に切り替わり、生徒からメンターに相談することもできる。 Kiboroのコミュニケーション機能やストリーミング映像を活用することで、メンターは生徒の学習状況をリアルタイムに効果的に把握できるようになる。メンターは複数の生徒を担当していても、ポイントを絞った介入や指導ができるため、「生徒の学習習慣の定着」と「メンターの負荷軽減」の実現が期待できるという。 実証研究は、神戸・博多エリアの「G-PAPILS」に通う中学1・2年生の一部を対象に、約1か月間実施する。今回の研究結果を踏まえ、今後の本格展開を検討する予定だという。