教職員らによる体罰は減少、暴言は増加…都内公立学校の実態を調査

 東京都教育委員会は2018年6月28日、平成29年度(2017年度)に発生した都内公立学校における体罰の実態把握について、調査結果を公表した。教職員らによる「体罰」は22人、「不適切な行為」は219人と減少傾向にあるが、「暴言など」は前年度から増えている。

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体罰などの行為者数など
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 東京都教育委員会は2018年6月28日、平成29年度(2017年度)に発生した都内公立学校における体罰の実態把握について、調査結果を公表した。教職員らによる「体罰」は22人、「不適切な行為」は219人と減少傾向にあるが、「暴言など」は前年度から増えている。

 東京都教育委員会は、体罰の根絶に向けた取組みを行うため、体罰などの実態を的確に把握しようと、都内の全公立学校2,161校の教職員、児童・生徒を対象に調査を実施。299校から558件の報告があった。

 報告された内容は、「体罰」22人、「不適切な行為」219人、「指導の範囲内」161人。「体罰」は、前年度の34人から12人に減り、調査を開始した平成24年度(2012年度)の182人から約8分の1に減少した。

 体罰の行為者は「教職員」21人、「外部指導員など」1人。体罰の場面は、「授業などの教育活動中」16人、「部活動中」6人。体罰を受けた場所は、「教室・職員室」8人、「校庭・体育館」6人、「生徒指導室・廊下など」1人、「そのほか(校外部活動を含む)」7人。

 体罰に対する認識は、「感情的になってしまった」10人、「言葉でくり返し言っても伝えられなかった」7人、「体罰と思っていなかった」5人。体罰の原因は、前年度12人ともっとも多かった「態度が悪い」は1人に減少。「指示に従わない」8人、「その他」6人、「技能・知識が求める水準に達しない」3人の順に多かった。

 体罰の程度が著しい事案は前年度と比較して減少しているが、悪質・危険な行為を行った事案は依然として発生している実態にあった。

 また、体罰には至らない「不適切な行為」のうち、おでこを弾く(デコピン)、手をはたく(しっぺ)、小突くなどの「不適切な指導」は90人、運動部活動などで児童・生徒の現況に適合していない「行き過ぎた指導」は6人、罵る、脅かすなど精神的な苦痛を与える不適切な言動「暴言など」は123人。

 「体罰」や「不適切な行為」を行った教職員らは減少傾向にあるが、「不適切な行為」のうち「暴言など」は前年度の114人から増加。「不適切な行為」に占める割合も約8%増加している。

 東京都教育委員会では、7月と8月を体罰防止月間とし、今回の調査結果を踏まえた校内研修などを全公立学校で実施。全公立学校が体罰根絶を宣言し、Webサイトなどで公表するという。

 なお、調査結果は学校名や事案の概要なども公表しており、東京都のWebサイトから閲覧できる。
《奥山直美》

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