電子黒板・デジタル教材の導入、85.7%が「よりわかる授業」に

教育ICT 小学生

電子黒板やプロジェクタ等の大型提示装置、デジタル教材の導入で、よりわかる授業を実施できるようになった(学校編~先進地域との比較)
  • 電子黒板やプロジェクタ等の大型提示装置、デジタル教材の導入で、よりわかる授業を実施できるようになった(学校編~先進地域との比較)
  • コンピュータ教室に整備されているICT機器(教育委員会編)
  • 電子黒板やプロジェクタ等の大型提示装置、デジタル教材の導入で、よりわかる授業を実施できるようになった(学校編)
  • 授業用ICT環境整備が推進されたことにより、児童・生徒が積極的に授業や学習活動に参加するようになった(学校編~先進地域との比較)
  • 全国の小学校・中学校の生徒数別の学校数分布と今回の調査範囲
 電子黒板やデジタル教材の導入で、よりわかる授業を実施できるようになったと回答した小中学校は85.7%、先進地域の小中学校では98.1%にのぼることが、日本教育情報化振興会(JAPET&CEC)が2018年7月4日に発表した調査結果より明らかになった。

 日本教育情報化振興会は、教育の情報化の実態や現場の意識について、学校や教育委員会を対象としたアンケート調査を20年にわたり実施してきた。11回目となる今回は、全国の自治体教育委員会と全国公立小中学校を対象にアンケート調査を行った。アンケート調査結果をまとめた報告書は、「調査概要編」「教育委員会編」「学校編」の3部構成で、約150ページにわたる。

 教育委員会を対象に、コンピュータ教室に整備されているICT機器をたずねたところ、「カラープリンタ」が82.7%ともっとも多く、「実物投影機」39.7%、「大型提示装置(電子黒板機能なし)」34.0%、「大型提示装置(電子黒板機能あり)」29.5%、「大判プリンタ」20.8%が続いた。

 小中学校を対象に、電子黒板やプロジェクタなどの大型提示装置、デジタル教材の導入で、よりわかる授業を実施できるようになったかどうか聞いたところ、「強くそう思う」26.4%と「そう思う」59.3%の計85.7%がよりわかる授業を実施できるようになったと感じている。

 なお、同質問について、地域全体で児童・生徒に対して1人1台の環境をほぼ実現している「先進地域」105校と、そのほかの「一般地域」1,710校に分けて比較したところ、先進地域の49.5%が「強くそう思う」、48.6%が「そう思う」と計98.1%が大型提示装置とデジタル教材でよりわかる授業を実施できるようになったと回答した。大型提示装置、デジタル教材は教育効果が高いと考えられる。

 また、授業用ICT環境整備が推進されたことにより、児童・生徒が積極的に授業や学習活動に参加するようになったことについて、一般地域では「強くそう思う」12.7%、「そう思う」67.5%の計80.2%であるのに対し、先進地域では「強くそう思う」25.7%、「そう思う」69.5%の計95.2%だった。ICT環境整備が、児童・生徒の学習意欲につながっているものと考えられる。

 教育用コンピュータ等に関するアンケート調査は、全国市区町村の1,738自治体教育委員会すべてを対象とした全数対象調査と、全国公立小中学校のリストから、一定規模の児童・生徒数を有する範囲の学校(小学校は児童数が80以上800未満、中学校は生徒数140以上700未満)を選出し、小学校3,337校、中学校1,913校の合計5,250校を標本として選択した標本調査を実施。教育委員会を対象とする全数調査は614の教育委員会、全国公立小中学校を対象とする標本調査は小学校1,204校、中学校611校の回答を得た。調査時期は2017年8月~9月。
《工藤めぐみ》

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