子育て世帯、理想の年収は1,029万円…現実との差は274万円

 子育て世帯が理想とする世帯年収は1,029万円で、現実との差は274万円にのぼることが2018年10月18日、明治安田生命保険相互会社の調査結果から明らかになった。子育てにかかる費用は平均月額3万9,240円、子育てにおいて不足している金額は平均月額2万3,982円であった。

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理想と現実の平均年収差
  • 理想と現実の平均年収差
  • 個人年収の理想(上)と現実(下)
  • 子育てにかかる費用(月額)
  • 子育てにおいて負担が大きいと感じている費用(複数回答)
  • 子育てにおいて足りないと思う金額(月額)
  • 子育て費用を確保するのに必要なもの
  • 子育て費用を確保するのに必要なもの(男女別)
  • さらに子どもを欲しいかどうか
 子育て世帯が理想とする世帯年収は1,029万円で、現実との差は274万円にのぼることが2018年10月18日、明治安田生命保険相互会社の調査結果から明らかになった。子育てにかかる費用は平均月額3万9,240円、子育てにおいて不足している金額は平均月額2万3,982円であった。

 「子育てに関するアンケート調査」は2018年4月12日~16日、全国の0~6歳の子どもがいる既婚男女を対象に明治安田生命保険相互会社がインターネットで実施。1,100人から回答を得た。

 子育て中の夫婦が育児をするにあたって理想とする世帯年収は、1,029万円(夫759万円+妻270万円)。現実の平均世帯年収755万円(夫606万円+妻149万円)との差は、274万円にのぼった。男女別の回答をみると、女性よりも男性の方が、自分自身の年収の理想と現実に開きがあった

 2018年の配偶者控除額の改正により、控除の対象となる女性の年収が103万円から150万円に引き上げられるなど、女性の働き方改革が推進されつつあるが、いまだに配偶者控除を意識した働き方やパートタイマーにとどまる女性が多い実態も浮き彫りとなっている。

 子育てにかかる費用は、平均月額3万9,240円。女性は、20~34歳が2万9,714円、35~39歳が3万6,585円、40~44歳が4万887円、45~59歳が4万1,870円と、親の年齢が上がるほど子育て費用が高くなる傾向がみられた。

 子育てにおいて足りないと思う金額は、平均月額2万3,982円。子育てで負担が大きいと感じる費用は、「保育園・幼稚園代」が61.0%ともっとも多く、「習い事やお稽古事の費用」41.6%、「食費」25.8%と続いた。

 子育て費用を確保するために必要なことは、「自身の収入」が79.0%と最多で、ついで「公的な支給」67.5%、「計画的な教育資金の積み立て」65.6%など。男女別でみると、「配偶者の収入がもっと必要」との回答は、男性45.6%に対し、女性は70.9%に達した。

 このほか、子どもがいる男女に「さらに子どもが欲しいかどうか」をたずねた結果は、「さらに欲しい」23.4%、「さらに欲しいが難しいと思う」36.5%、「欲しいと思わない」40.2%だった。「さらに欲しい」という回答は、2人目が41.7%いる一方、3人目以上は低く、3人目13.3%、4人目以上10.7%にとどまった。

 「欲しいと思わない」と回答した人の理由をみると、「今の人数で十分だから」が71.5%ともっとも多かった。「欲しいが難しいと思う」と回答した人の理由は、「教育費がかかるから」54.6%、「生活費がかかるから」52.4%と、経済的要因が上位に並んだ。
《奥山直美》

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