新学期以降も臨時休校続く可能性…文科省が示唆

 新型コロナウイルスの感染が都市部を中心に拡大していることを受けて、文部科学省の萩生田光一大臣は2020年3月31日、患者急増が懸念される地域で臨時休業を続ける可能性があることを示唆した。学校再開ガイドラインをさらに具体化する考えも明らかにした。

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萩生田光一文部科学大臣の会見
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 新型コロナウイルスの感染が都市部を中心に拡大していることを受けて、文部科学省の萩生田光一大臣は2020年3月31日、患者急増が懸念される地域で臨時休業を続ける可能性があることを示唆した。学校再開ガイドラインをさらに具体化する考えも明らかにした。

 文部科学省は3月24日、「新型コロナウイルス感染症に対応した学校再開ガイドライン」を公表している。3月31日の会見で萩生田大臣は、ガイドラインについて「さらに具体的な内容を示していきたいと考えている」と述べた。

 新学期からの学校再開については、「子どもたちの学びの機会を保障するため感染症対策に万全を期したうえで基本的に学校再開することが望ましい」と説明。そのうえで、東京都や大阪府などの都市部を中心に感染経路がわからない患者が増えている状況を受け、感染防止策の例として分散登校や時差登校の実施をあげたほか、「一定地域で臨時休業を実施する可能性も視野に入れておく必要がある」との認識を示した。

 感染の拡大状況が自治体ごとに異なることから、一律のガイドラインを踏襲するのではなく、地域ごとの事情を踏まえて対応していく考えを示し、「基本的な方針は守りながらも柔軟な対応をしっかりしていきたい」と語った。

 なお、3月31日の萩生田大臣の会見映像は、文部科学省のWebサイトで公開されている。

◆萩生田光一文部科学大臣会見映像(2020年3月31日)
《奥山直美》

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