理数の国際教育動向調査TIMSS、日本は5位以内維持

 文部科学省と国立教育政策研究所は2020年12月8日、国際教育到達度評価学会(IEA)が進める「国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)」の調査結果を公表した。日本は、小学校理科の平均得点が下がったものの、小中学校ともにすべての教科で5位以内と高い水準を維持した。

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平均得点の推移
  • 平均得点の推移
  • 「算数・数学の勉強は楽しい」「理科の勉強は楽しい」と答えた児童生徒の割合の推移
  • 算数・数学の「勉強は楽しい」「得意だ」と答えた児童生徒の割合
  • 「数学を勉強すると、日常生活に役立つ」「数学を使うことが含まれる職業につきたい」と答えた生徒の割合
  • 理科の「勉強は楽しい」「得意だ」と答えた児童生徒の割合
  • 「理科を勉強すると、日常生活に役立つ」「理科を使うことが含まれる職業につきたい」と答えた生徒の割合
  • 国際数学・理科教育動向調査(TIMSS2019)における成績
  • 公表問題例(算数・数学)
 文部科学省と国立教育政策研究所は2020年12月8日、国際教育到達度評価学会(IEA)が進める「国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)」の調査結果を公表した。日本は、小学校理科の平均得点が7点下がったものの、中学校数学の平均得点が過去最高を更新するなど、小中学校ともにすべての教科で5位以内と高い水準を維持した。

 TIMSS(ティムズ)は、IEAが児童生徒の算数・数学、理科の教育到達度を国際的な尺度で測定し、教育上の諸要因との関係を明らかにするため、4年ごとに実施している。2019年調査(TIMSS2019)には、小学校が58か国・地域、中学校が39か国・地域から参加。日本は2019年2~3月、147校の小学4年生約4,200人、142校の中学2年生約4,400人が参加して実施した。今回の調査から、筆記型とコンピューター使用型が選択でき、日本は筆記型調査で行った。

 算数・数学と理科の成績は、小中学校ともにシンガポールが1位を独占した。日本は、小学校算数が5位(前回5位)、小学校理科が4位(同3位)、中学校数学が4位(同5位)、中学校理科が3位(同2位)。小中学校ともに理科の順位を1つ下げたものの、すべての教科で5位以内に入り、高い水準を維持した。

 前回調査との比較では、小学校理科の平均得点が569点から562点へと有意に低下。中学校数学の平均得点は586点から594点へと有意に上昇し、過去最高を更新した。小学校算数と中学校理科では、平均得点に有意な変化はなかった。

 質問紙調査によると、小学校理科について「勉強は楽しい」と答えた児童の割合は過去最多の92%となり、国際平均の86%を上回った。このほか、「勉強は楽しい」と答えた児童生徒の割合は、小学校算数77%(国際平均84%)、中学校数学56%(同70%)、中学校理科70%(同81%)と、いずれも前回調査より増加したが、国際平均は下回った。

 中学校において、「数学を使うことが含まれる職業につきたい」「理科を勉強すると、日常生活に役立つ」「理科を使うことが含まれる職業につきたい」と答えた生徒の割合は前回調査より増えたが、いずれも国際平均を下回った。質問紙調査では、肯定的な回答と平均得点の高さは、正の関連が見られたという。

 文部科学省や国立教育政策研究所のWebサイトでは、調査結果や問題例を公表。過去の情報を含めて掲載している。
《奥山直美》

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