【大学入学共通テスト2021】日本食品添加物協会、英語問題文に見解「誤解与える」

 2021年度大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の英語(リーディング)問題文について、日本食品添加物協会は2021年1月21日、甘味料に対する誤解を与えるとの見解を公表した。「甘味料に対して、誤った認識、不安や混乱を与えてしまう」と指摘している。

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 2021年度大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の英語(リーディング)問題文について、日本食品添加物協会は2021年1月21日、甘味料に対する誤解を与えるとの見解を公表した。「甘味料に対して、誤った認識、不安や混乱を与えてしまう」と指摘している。

 1月16日に実施された共通テストでは、英語リーディングの第6問Bにおいて、甘味料に関する英文を読解する問題が出題された。

 これを受けて、日本食品添加物協会は1月21日、「2021年大学入学共通テストの英語(リーディング)問題文に対する見解」と題した文書を発表。出題された英文と和訳を表記し、「ある研究は、人工的に作られた低カロリー甘味料摂取とさまざまな健康への懸念を関連付けている」などの表現について、「受験生および多くの関係者に甘味料に対する誤解を与える」としている。

 出題内容については、甘味料に関する研究は幾多と発表されていることから、「明らかな誤りとして指摘するものではない」としたが、「研究発表された内容だからといって、それが安全性の専門家または機関にて検証されているとは限らない」とも指摘した。

 また、共通テストの問題で取り上げられた低カロリー甘味料は、日本のほか、海外各国でも安全性に問題がないとして使用が認められていると説明。「このことに関する記載がなく、ごく一部の研究内容を基に安全性への懸念だけをクローズアップすることは、公に使用が認められている甘味料に対して、誤った認識および不安や混乱を与えてしまう」「非常に多くの国民に認知されている大学共通テストの場で問題文章とされることは、学生、教育関係者のみならず多くの方々に不利益をもたらすものであり、適切ではない」と見解を示している。
《奥山直美》

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