「日本一プログラミング教室を訪ねた男」に聞く、我が子にピッタリの教室選び

 プログラミング教育や教室に関する情報を発信する「コエテコ」の事業責任者であり、自身も3児の父である沼田直之氏に、ユーザーに寄り添ったページづくりのこだわりやプログラミング教室探しのポイントについて話を伺った。

教育・受験 小学生
インタビューに応じてくれたコエテコ事業責任者・沼田直之氏
  • インタビューに応じてくれたコエテコ事業責任者・沼田直之氏
  • インタビューに応じてくれたコエテコ事業責任者・沼田直之氏
  • インタビューに応じてくれたコエテコ事業責任者・沼田直之氏
  • コエテコが2020年冬に実施した「大学入学共通テストへの「情報」教科採用の動きに関しての調査」の調査結果
  • 好きなことや性格を選択することでお子さまに合う教室のタイプを提案してくれる「教室診断」
  • プログラミング教室の概要や料金相場などがわかる「プログラミングはじめてガイド」(ページ一部)
  • プログミング教室を住所でインターネット検索した際、上位表示されるコエテコページ
 2020年春から小学校でプログラミング教育が必修化されたのを機に、習い事としてプログラミングを検討する家庭が増えている。新しい時代を生き抜く力を養えるプログラミング教育は魅力的である一方、これまでプログラミングに馴染みがなかった保護者にとっては、どのような観点で教室を選べば良いのか、戸惑う方も多いのではないだろうか。

 「プログラミング教育がわかる、プログラミング・ロボット教室がみつかる」をコンセプトに、プログラミング教育や教室に関する情報を発信する「コエテコ」の事業責任者であり、自身も3児の父である沼田直之氏に、サイト開発時のこだわりやプログラミング教室探しのポイントについて話を伺った。

習い事で多忙を極める子どもたち、それでも気になる「プログラミング」



 「コエテコ」は2020年11月、小学生の保護者1,005名を対象に「大学入学共通テストへの『情報』教科採用の動きに関しての調査」を実施した。その中の「今後子どもに習わせてみたいこと」という項目では、いわゆる習い事の定番である「スポーツ・学習塾・英会話」の上位3位に次ぎ、プログラミング教室が4位にランクインした。

コエテコが2020年冬に実施した「大学入学共通テストへの「情報」教科採用の動きに関しての調査」の調査結果習い事の定番に次ぐ3位に「プログラミング」がランクイン

--プログラミング教室への保護者の関心の高まりがうかがえる結果ですね。その要因はどのように考えられますか。

 小学校でのプログラミング教育の必修化や、学校で1人1台端末の導入を目指すGIGAスクール構想といったニュースを受けて、3年前くらいから少しずつ保護者の方の関心が高まってきたというのが背景にあります。

 さらに2020年4月から実際に小学校でのプログラミングの授業が始まったことで「うちの子も習わせなくて大丈夫だろうか」と現実的に入会を考える方の裾野が広がっているというのが実感です。

 また、ICT教育やデジタルデバイスを活用した教育の機運が、社会全体として高まっていることを受けたのが、今回の調査結果なのかなと思います。

インターネットを使って「習い事探し」にまつわる課題を解決したい



--「コエテコ」はプログラミング教室に特化したポータルサイトですが、立ち上げのきっかけや、サイトに込められた思いを教えてください。

 「コエテコ」は2017年の春から準備を始め、同年の11月に立ち上げました。その年の春、私の長男が小学校1年生になるタイミングで、ちょうど「習い事を何か始めようかな」と具体的に探している時期だったんです。そこでまずは、インターネット上で情報を探したのですが、習い事の情報って意外に載ってないんだなと。それが最初の気付きでした。

インタビューに応じてくれたコエテコ事業責任者・沼田直之氏インタビューに応じるコエテコ事業責任者・沼田直之氏

 結局、長男は地域のクチコミなどを参考にサッカーを習い始めたのですが、そこで次に気付いたのは、「もっと厳しく接してほしい」「もっと勝ち負けにこだわってほしい」「もっと試合に出してほしい」など、家庭によって習い事に求めているものが異なるということでした。また、サッカーチーム自体も、「全国大会優勝を目指す」のか、それとも「地区大会1回戦を目指す」のかというようにさまざまな方向性があり、入る前にリアルな情報を知るのはなかなか難しいと実感しました。

私自身10年以上、IT業界でエンジニアとしてプログラミングに携わってきたので、そういった習い事に関して僕自身が感じた課題を、インターネットの力を使って解決したいと思うようになったのです。

 ただし、数多くある習い事のすべてを解決するのは、現実的に難しい。その中で私自身の子育ての経験やIT業界でのキャリア、そしてプログラミング教育が始まるという社会的な流れを考えたときに「これは私自身が取り組むべき領域だな」という考えに至ったのが、子どものプログラミング教室に特化したサイトを立ち上げたきっかけですね。

日本でいちばん多くプログラミング教室を訪ね、現場の声を集め続ける



--No.1を謳われている掲載教室数は、今では10,829教室(2021年3月取材当時)に上ります。あらためて見ると、すごい数ですね。

 2017年の立ち上げ時は、同じ形式のメディアはもちろんなかったですし、保護者からのニーズも顕在化していませんでした。そのため、全国各地のプログラミング教室に実際に足を運んで「プログラミング教室とはどういうものなのか」、「実際にそこで教えられていることは何か」ということを地道に聞いていきました。おそらく日本でいちばん多くのプログミング教室を訪ねたのではないかと思いますね。

--言うなれば「日本一プログラミング教室を訪ねた男」ですね。そういった地道な取組みで、プログラミング教室を探す保護者から頼りにされている「コエテコ」ですが、各家庭に合う教室を探すための機能としてこだわっている部分はありますか。

 プログラミング教室は、まだ黎明期です。そのため、最初は通塾できる範囲の駅名から教室を検索する方が多いです。その導線で「コエテコ」にたどり着いた方が、まずはその地域にどれだけの数と種類の教室があるのかがパッと把握できるように、一覧性をもたせるよう心がけています。

プログミング教室を住所でインターネット検索した際、上位表示されるコエテコページ「地名×プログミング教室」の検索で上位ヒットするページには特に情報を整理して配置しているという

 そうやってエリア内の教室を広く浅くインプットし、次は使用教材や対象年齢などの各教室の特徴がアイコンなどで目に触れやすいようにしています。最近では、オンライン授業への対応についてや、先生の取材など各教室の情報密度を上げるように取り組んでいます。全国で年間数千もの教室が増えていますが、できるだけ網羅していきたいですね。

「コエテコ」の信頼の源!体験した人のみが投稿できるクチコミ機能



--各教室の雰囲気などがわかるクチコミは「コエテコ」の特徴のひとつであると感じますが、何か工夫されていますか。

 クチコミは「コエテコ」を通して教室の体験や入会などの申込みをした方のみ投稿可能としています。また、サービスを開始して3年ほど経ち、通塾期間が長くなってきた方もいるので、そういう方のクチコミも少しずつ集め始めているところです。

 クチコミはポジティブな内容に寄りやすい傾向にあるのですが、我々のスタンスとしては、ネガティブな内容も含めて、本質的な意見をどうやって集めるかを大切にしています。

 たとえば質問項目を「何か悪いところはありましたか」とすると「良かったです」と答える方が多くなってしまう。そうではなくて「何か気になるところはありましたか」という聞き方にするなど、回答する方が真実を書きやすいように意識しています。

 評価点数が低いことが必ずしも悪ではないと捉えてほしいです。たとえば「年配の先生ばかりだった」というクチコミは、ご家庭の方針によっては「経験豊富な先生が揃っていて安心」とも解釈できます。教室を探す方は、許容できるポイント・できないポイントをしっかり認識して、他の人が課題と感じたことを受け入れられるか、それを乗り越えてでも他の利点を享受したいかどうかを判断してもらえたらと思っています。

プログラミング教室の概要や料金相場などがわかる「プログラミングはじめてガイド」(ページ一部)「プログラミングはじめてガイド」では、初心者にもわかりやすくレッスン料の相場や教材などを解説

小学生の習い事探し、家庭ごとに違う「教室選びの基準」を大切に



--初めてプログラミング教室を探す方に人気のコンテンツはありますか。

 先ほどもお話ししたように、ご自身がお住まいの地域でプログラミング教室を探す方が多いですが、プログラミング教室の概要や料金相場などがわかる「プログラミングはじめてガイド」や、我が子に合う教室のタイプを提案してくれる「教室診断」機能は、「プログラミング教室」が気になっているけどよくわかっていないという保護者にピッタリです。

 「コエテコ」のPV数が増えるのは例年3月あたりで、進級直前に習い事を探す時期です。私自身、仕事柄パパ友などに「プログラミング教室に通わせるならどこがいい?」と聞かれることも多いのですが、こちらから「どんなお子さんですか? どんなことが好きな子ですか?」と聞くんです。精密機械をいじるのが好きな子もいれば、ブロックを組み立てるのが好きな子もいます。子どもによって特性があり、一概にどこの教室がいいかは答えられません

 教室自体も、シンプルなものをつくる教室から、全国大会を目指す教室までさまざまですし、得意分野や方法論も異なります。「教室診断」などの機能が、我が子にどこを目指させたいかという、ご家庭の方針や判断の指標を考えるきっかけのひとつになればと思っています。

好きなことや性格を選択することでお子さまに合う教室のタイプを提案してくれる「教室診断」「教室診断」は、お子さまの性格や好きなことを選択することで、そのご家庭に合うプログラミング教室の傾向を教えてくれる機能

 あわせて、各教室の取材記事もじっくりと読んでもらえているようです。届けたい方にきちんと情報を届けられているのではないかと感じています。

--やはり子どもの個性や興味をよく見つめて、教室を探すことが大事なんですね。具体的に入会前にチェックしておくと良いポイントなどはありますか。

 体験や入会した方のクチコミを見たり、感想を伺ったりすると、次のような点を評価の軸にされている方が多いようです。チェックしておくと子どもにマッチする教室が探しやすいと思います。

おすすめのチェックポイント


教室の雰囲気(明るく楽しい雰囲気がいいか、あるいは厳しい雰囲気がいいかなど)
教材が子どもでも動作させやすいものか
カリキュラムの内容が子どもに理解できるものか
実際に通っているようすをイメージできるか
教室の広さや清潔感
送迎時の駐車場の有無
開講曜日や、欠席時の振替授業などの対応
講師プロフィール(年齢や専門性など、家庭が求めているものとマッチしているか)
講師の準備や段取り、授業中に通塾生が集中できているか

--最後に、これからプログラミング教室を探すご家庭に、メッセージをお願いします。

 プログラミング教室は、ほとんどの保護者にとって自分が経験したことのない、つまり原体験のない習い事なので、最初から明確な基準をもつのは難しいかもしれません。そのため、まずは子どもと一緒に行ってみて、プログラミング教室はどういうものなのか、実際に見て理解を深めてもらうことをお勧めしたいですね。そうする中で、子どもに合う教室が自然とわかってくるのではないかと思います。

 情報社会は今後一層進みますし、プログラミングやプログラミング的な思考が必要になる社会は必ずやってきます。あわせて、将来的に大学の受験科目になるという現実的な流れもあるので、ぜひ気軽な気持ちで一度行ってみてほしいです。

--沼田さん、本日はありがとうございました。

 沼田氏が使命感を感じて立ち上げた「コエテコ」は3周年を迎えた。沼田氏の一番上のお子さまも、チェックポイントにそって判断し、家庭の方針とも擦り合わせた結果、とあるプログミング教室に通っているという。

 ますます教室のバリエーションも増え、教材も多様化する中で、全国のご家庭で納得のいく習い事選びができるよう、「コエテコ」のこれからにも期待したい。

3周年を迎えた「コエテコ by GMO」を見る
《土取真以子》

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