算数・家庭科のイメージは?親子のジェンダーギャップに変化

 算数には男の子、家庭科には女の子のジェンダーイメージを、親も子も持っていることが、マテル・インターナショナルの調査で明らかになった。一方、約半数の子供はほとんどの教科で、どちらのイメージも持っていないこともわかった。

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各職業についてのイメージ
  • 各職業についてのイメージ
  • 親が各職業のイメージについて「どちらでもない」と回答した割合
  • 各教科についてのイメージ
  • 将来なりたい職業(総合)
  • 将来なりたい職業(男女)
 算数には男の子、家庭科には女の子のジェンダーイメージを、親も子も持っていることが、マテル・インターナショナルの調査で明らかになった。一方、約半数の子供はほとんどの教科で、どちらのイメージも持っていないこともわかった。

 「親と子供のジェンダー並びにキャリアのギャップ」に関する調査は、玩具メーカーのマテル・インターナショナルが、9月末のSDGs週間に関連して、2021年8月にインターネットで実施した。調査対象は小学校1年生から4年生の各学年男女50名ずつとその保護者の計800名。

 「それぞれの職業についてどのようなイメージがあるか」を、親に対して調査したところ、9割近くの人が「消防士」「パイロット」に男の子のイメージがあると回答した。子供においても、8割近くがそれぞれ男の子のイメージと回答した。

 一方で、「消防士」「ゲームプログラマー」については、どちらのイメージでもないという回答が親よりも8ポイント以上多く、子供のほうがジェンダーイメージを持たない傾向にあった。また、親が各職業に特定のジェンダーイメージを持たないと回答している場合は、その子供もどちらでもないと回答している割合が高かった。

 「それぞれの教科についてどのようなイメージがあるか」を調査したところ、親は、「算数」では51.5%が男の子のイメージ、「家庭科」では75.8%が女の子のイメージを持っていることがわかった。

 子供の回答でも、「算数」「体育」は36.0%が男の子のイメージ、「家庭科」は40%以上が女の子のイメージと回答し、親よりも少ないものの、他の教科と比べてどちらかイメージが強いことがわかった。一方、「音楽」「家庭科」以外の教科では50%以上がどちらのイメージでもないと回答しており、教科に対するジェンダーイメージが薄れつつあることも伺える。

 「将来なりたい職業」では、総合の第1位が「YouTuber」23.7%、第2位が「会社員・事務員」21.1%、第3位が「料理人・シェフ」20.5%となった。

 男女別では、男の子の上位は「YouTuber」41.0%、「会社員・事務員」33.5%、女の子の上位は「パティシエ」48.5%、「花屋」42.0%に人気が集中した。「YouTuber」「料理人・シェフ」は男女ともにトップ10にランクインしている一方で、その他の職業については男女差が顕著となった。
《勝田綾》

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