【大学入学共通テスト2023】理科2で得点調整、大学入試センター発表

 大学入試センターは2023年1月20日、2023年度大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の本試験において、理科2で得点調整を行うと発表した。理科2の「物理」「化学」「生物」の間で得点調整を行う。「地学」は受験者数が1万人未満のため得点調整の対象としない。

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 大学入試センターは2023年1月20日、2023年度大学入学共通テスト(旧センター試験、以下、共通テスト)の本試験において、理科2で得点調整を行うと発表した。理科2の「物理」「化学」「生物」の間で得点調整を行う。「地学」は受験者数が1万人未満のため得点調整の対象としない。

 得点調整は、1月14日と15日に実施した共通テスト本試験のうち、「物理」「化学」「生物」の間で行う。大学入試センターが発表した理科2換算表によると、たとえば「化学」の結果が50点であれば、「素点」の50の行の「化学」の列のマスにある57が調整後の「化学」の得点となる。また、「生物」の結果が60点であれば、「素点」の60の行の「生物」の列のマスにある72が調整後の「生物」の得点となる。なお、「地学」は、受験者数が1万人未満のため、得点調整の対象としない。

 大学入試センターは1月20日、共通テストの平均点、最高点、最低点、標準偏差値等のデータをまとめた中間集計(その2)も発表した。各教科・科目の平均点は、「国語」105.74点(100点満点に換算すると52.87点)、地理歴史が「世界史B」58.43点、「日本史B」59.75点、「地理B」60.46点。公民が「現代社会」59.46点、「倫理」59.03点、「政治・経済」50.96点、「倫理/政治・経済」60.59点。

 数学が「数学I・A」55.65点、「数学II・B」61.48点。理科1が「物理基礎」28.19点(同56.38点)、「化学基礎」29.42点(58.84点)、「生物基礎」24.66点(49.32点)、「地学基礎」35.03点(70.06点)。理科2が「物理」63.39点、「化学」48.56点、「生物」39.74点、「地学」49.88点。外国語が「英語(リーディング)」53.82点、「英語(リスニング)」62.35点。

得点調整について


 得点調整とは、選択教科・科目間で問題の難易差による有利・不利が生じないように平均点を基準にその差を調整すること。1月14日と15日に実施した本試験において、次の各科目間で、原則として20点以上の平均点差が生じ、これが試験問題の難易差に基づくものと認められる場合に行われる。ただし、受験者数が1万人未満であった科目は得点調整の対象とされない。

対象となる科目


・地理歴史の「世界史B」「日本史B」「地理B」の間
・公民の「現代社会」「倫理」「政治・経済」の間
・理科2の「物理」「化学」「生物」「地学」の間

 大学入試センターは、2月6日に平均点等の最終発表を予定している。国公立大学の2次試験(個別試験)の出願期間は、1月23日から2月3日まで。
《奥山直美》

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