文部科学省は、2024年度(令和6年度)から小学校と高校で使用される教科用図書の検定結果を公表した。小学校では、合格した149点の教科書すべてにデジタルコンテンツを活用するためのQRコードが掲載され、平均ページ数は現行より約2%増加した。
2022年度(令和4年度)に検定が実施されたのは、2024年度(令和6年度)から小学校と高校(主として高学年用)で使用される教科書。
検定結果によると、小学校では11教科149点を受理し、すべて合格した。高校では、8教科78点を受理。このうち数学(数学III)1点が申請取下げ、外国語(英語コミュニケーションIII)1点が不合格となり、76点が合格した。
1人1台端末環境に対応し、紙面にQRコードを掲載した教科書が主流になりつつあり、今回の検定では小学校の教科書149点すべて、高校の共通教科45点中44点にQRコードが記載された。紙面のQRコードを読み取ることで、動画やアニメーション、外部リンク、音声等のデジタルコンテンツに手軽にアクセスでき、授業や家庭学習で活用することができる。
また、小学校で使用される各教科の教科書は、平均ページ数が現行版より約2%増加した。