天気痛、7割が雨や曇りの日に発症…最多は徳島県

 ウェザーニューズは、天気や気圧の変化による身体の不調「天気痛」の症状や対策方法などの実態について調査し、結果を公開した。日本人の7割近くに天気痛の自覚があり、そのうち8割以上が台風接近時に体の不調を経験している。

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 ウェザーニューズは、天気や気圧の変化による身体の不調「天気痛」の症状や対策方法などの実態について調査し、結果を公開した。日本人の7割近くに天気痛の自覚があり、そのうち8割以上が台風接近時に体の不調を経験している。

 「天気痛調査2023」は、2023年4月21日から5月1日、ウェザーニュースアプリおよびウェザーニュースのWebサイトを通して実施した。有効回答数は、1万9,897人。

 「天気痛」については、全体の7割近くの人が自覚しており、性別で見ると、男性22.9%、女性50.9%と女性の方が多い。都道府県ごとでは、天気痛の自覚がある人のトップは徳島県(77.6%)。日本海側よりは太平洋側、九州では東シナ海側で多い傾向がみられた。

 天気痛の自覚がある人に症状を尋ねたところ、1位「頭痛(82.0%)」、2位「肩こり・首こり(43.6%)」、3位「だるい(37.2%)」となった。症状が起こる頻度は、「月に数回(66.9%)」「週に2~3日(26.1%)」「ほぼ毎日(7%)」であり、3人に1人が週2回以上、天気痛の症状に悩まされていることがわかる。性別、年代別では、男性より女性、また若い世代ほど頻度が高くなっている。

 天気痛の予防方法については、最多は「天気予報をチェックする」で、全体の約半数の人が実践している。天気痛の症状がひどい時の対策としては、「薬を飲む(通常量)」という回答がもっとも多く、「薬を飲む(多め)」と回答した人を合わせると全体の約7割の人が実践している。一方で、約3割の人は痛くても「ひたすら耐える」と回答している。症状緩和のためにかける費用は全国平均1,843円で、2020年の1,814円から微増となった。

 天気痛の症状が一番ひどい時については、「仕事・学校を1日休む程度(16.2%)」「仕事・学校を半日休む程度(10.4%)」を合わせると4人に1人が生活に支障をきたしていることがわかった。「少し休む程度(34.0%)」も含めると、6割以上の人が我慢できないほどの症状があることがわかる。

 天気痛とお天気との関連は、「あまり関係ない(30.5%)」人もいるが、7割近くの人は「雨の日(37.2%)」や「曇りの日(29.9%)」に症状が起きている。痛みを引き起こす気象要素については、8割以上の人が「気圧(81.4%)」と回答している。気圧が大きく変化する台風時には、普段あまり天気痛の症状が出ない人でも身体の不調を感じることがあるという。台風接近時は天気痛の自覚がある人の約9割近くが不調を感じたことがあると回答している。また天気痛を持っていない人の中でも、1割近くの方が不調を経験していた。台風や低気圧で痛みを感じるタイミングは、5~7割の人が「接近中」と回答している。

《中川和佳》

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