ChatGPTを経験させたい・使わせたい…保護者の7割超

 CA Tech KidsはChatGPTに関する保護者調査を行い、2023年6月13日に結果を公開した。保護者自身がChatGPTについて「詳しく理解」し、「日常的に利用している」層は1割に満たないが、7割超が子供には経験させたいと考えていることがわかった。

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「ChatGPT」に関する保護者アンケートの調査結果
  • 「ChatGPT」に関する保護者アンケートの調査結果
  • 保護者の方は、ChatGPTについてどのくらい知っていますか?
  • 保護者の方は、ChatGPTを使ったことがありますか?
  • ChatGPTなどの生成AIを今後子どもが利用する可能性についてどう思いますか?(全学年)
  • イベント参加後あらためて、生成AIを今後子どもが利用する可能性についてどう思いますか?

 CA Tech KidsはChatGPTに関する保護者調査を行い、2023年6月13日に結果を公開した。保護者自身がChatGPTについて「詳しく理解」し、「日常的に利用している」層は1割に満たないが、7割超が子供には経験させたいと考えていることがわかった。

 CA Tech Kidsは2013年より小学生のためのプログラミングスクール「Tech Kids School(テックキッズスクール)」を運営し、これまでに延べ3万人以上の子供たちに、テクノロジーを身に付ける機会を提供してきた。これからの時代を生きる子供たちが日常的に触れるテクノロジーとなるAIの最新技術を体験し、その向き合い方を親子で考える機会として、2023年3月より5回にわたって「ChatGPT親子体験」ワークショップを開催し、約400名の親子が参加した。同アンケートは、そのイベントに申し込んだ保護者に任意で回答を求めたもの。調査期間は、2023年4月14日から5月28日で、小中学生の子を持つ保護者226人から回答を得た。

 ChatGPTについては、「名前は聞いたことがある程度(59%)」が最多で、「基本的なことは理解している(37%)」と「かなり詳しく理解している(2%)」をあわせて、保護者の約4割が理解している。しかし、「実際に利用している(8%)」と「試したことがある(20%)」をあわせても、実際に利用した経験があるのは3割以下となっている。

 一方で、ChatGPTなどの生成AIを今後子供が利用する可能性については、「積極的に利用させたい(21%)」「適度に利用させたい(32%)」「不安はあるが経験させたい(18%)」をあわせると約7割の保護者が利用に賛同を示す結果となった。「不安で触らせたくない」という回答は1%に留まり、残る約3割が「これから一緒に考えたい」という状況。利用意向の学年別の傾向としては、子供の学年があがるほど「不安はあるが経験させたい」という層がわずかながら増えており、低年齢よりも年齢が高い子を持つ保護者の方が不安を感じているようだ。

 同スクールが実施した「ChatGPT親子体験イベント」に参加した保護者については、「これから一緒に考えたい(8%)」が1割以下となり、約9割が利用に賛同するという結果になった。参加者からは、子供とAIの付き合い方に対し、気をつけるべき点に留意しながらも、前向きな期待をする声が多く寄せられたという。

 調査の詳細はWebサイトで閲覧できる。

《中川和佳》

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