育児知識を凝縮「父子手帳コンパクト版」無料配布開始

 Daddy Supportは2023年10月5日、父親向けに育児知識を掲載した「Map for Family and DAD」のリーフレットを公開したことを発表した。自宅の壁や冷蔵庫などに貼って使用することができるという。希望者はDaddy Supportまで問い合わせる。

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 Daddy Support協会は2023年10月5日、父親向けに育児知識を掲載した「Map for Family and DAD」のリーフレットを公開したことを発表した。自宅の壁や冷蔵庫などに貼って使用することができるという。希望者はDaddy Supportまで問い合わせる。

 育児・介護休業法の改正により男性の育児参画が進む中、父親が育児をできる環境は、必ずしも整備されているとは言いがたい状況にある。育児と仕事の両立や、育児参画そのものに悩む父親も多く、メンタルの不調を抱える人も少なくないという。

 また、育児をしたいと思っていても、知識が得られず主体的に動けなかったり、情報収集をしても「父親育児」に関する役に立つ情報は少なかったりと、正しい知識にアクセスすることが難しいといった声も多いという。

 Daddy Supportではそうした父親に向けて、「父親として妊娠から出産後の家族をサポートするための考え方・知識」を身に付けることができる、父親支援のためのリーフレットを作成。これまで育児に悩んだ父親たち50名以上へのヒアリングと、代表理事で産婦人科医でもある平野翔大氏を中心とした多様な専門職のメンバーによる「今の父親に必要と思われる考え方・知識」をまとめた。

 リーフレットでは、妊娠期から育児期間を時系列に整理。特に産後にフォーカスが当てられがちな父親の育児に対し、妊娠期からの心構えや行動をわかりやすく表記することで、実際に「ダディ・アクション」として「やるべきこと」や、「妊娠期に気をつけたいこと」を知ることができる。また、受援力(頼る力)を重要視し、支援先を書き込めるスペースや、支援先を調べるきっかけ、記入を促す内容などを散りばめているという。

 作成に協力した小児科医・新生児科医の今西洋介先生は、「この冊子はTodoリストになっており、何をしたら良いのか何を知ったら良いのかというのがわかりやすく掲載されています。地図のような感じですね。この地図がみなさんの不安な気持ちを少しでも減らす事を祈っています」とコメントした。

 なお、リーフレットは2023年3月~4月に行われたクラウドファンディング「『親の健康を守るために』妊娠期から使える、父子手帳を作りたい!」の成果物としても作成され、返礼品として、協賛団体・企業・個人に配布している。利用を希望する個人や団体は、Daddy Supportまで問い合わせること。

《木村 薫》

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