ユーキャン新語・流行語大賞2023「アレ」「推しの子」30語発表

 今年話題となったことばを選ぶ「ユーキャン新語・流行語大賞2023」のノミネート30語が、2023年11月2日に発表された。阪神タイガースの岡田監督が掲げたスローガン「アレ(A.R.E)」や、国内外で大きなムーブメントを起こした「推しの子/アイドル」などがノミネートした。

趣味・娯楽 その他
「現代用語の基礎知識」選「ユーキャン新語・流行語大賞」第40回 2023年 ノミネート語
  • 「現代用語の基礎知識」選「ユーキャン新語・流行語大賞」第40回 2023年 ノミネート語
  • 現代用語の基礎知識2024
  • 1年間のことばと世相を記録する年鑑雑誌
  • 今年の重要ワード・人物・ニュース・話題のテーマを集約
  • 豪華な専門執筆陣による解説、読み応えのあるコラム
  • 新語・流行語大賞 全記録

 今年話題となったことばを選ぶ「ユーキャン新語・流行語大賞2023」のノミネート30語が、2023年11月2日に発表された。阪神タイガースの岡田監督が掲げたスローガン「アレ(A.R.E)」や、国内外で大きなムーブメントを起こした「推しの子/アイドル」などがノミネートした。

 「現代用語の基礎知識」選「ユーキャン新語・流行語大賞」は、その年に発生したさまざまな「ことば」の中で、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選出するもの。1984年の創始以来、その年の「現代用語の基礎知識」に収録された用語をベースにノミネート語を選出し、選考委員会による選考を経て12月初めにトップテン、年間大賞語を表彰している。

 「現代用語の基礎知識2024」は11月4日に刊行。1年間のことばと世相を記録する年鑑雑誌として、今知っておきたい「用語・事象」を1冊にまとめ、世相・流行・政治・経済・激動の世界情勢など、さまざまなテーマと視点を織り交ぜて記録している。専門執筆陣による2023年の「ことば」解説コラムを多数掲載しているほか、2023年で40回目を迎える「新語・流行語大賞」の、第1回から第39回までの全記録を掲載している。

 2023年のノミネート語には、11月5日に38年ぶりの日本一に輝いた阪神タイガースの岡田監督が掲げたスローガン「アレ(A.R.E)」や、3月に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝戦前に大谷翔平選手が侍ジャパンのチームメートを鼓舞したメッセージの一節「憧れるのをやめましょう」、同じくWBCで侍ジャパンの優勝に大きく貢献し、そのパフォーマンスが話題を呼んだ「ペッパーミル・パフォーマンス/ラーズ・ヌートバー」と、野球に関連する3語がノミネート。

 また、全タイトル戦を制し、前人未到の「八冠」の大記録を達成した藤井聡太八冠に関連した言葉として、「藤井八冠」「観る将」の2語が選ばれた。「観る将」は、自分では将棋を指さずにプロ棋士などの対局の観戦を楽しむ将棋ファンを指し、空前の将棋人気となった今年の世相を反映するノミネートとなった。

 コロナ関連の言葉は「5類」の1語のみ。一方、国内外から注目を集めた「性加害」「NGリスト/ジャニーズ問題」、全国各地で相次いだ強盗事件などで明るみとなった「闇バイト」、世界の平均気温が観測史上最高となり地球規模の異常な平均気温の上昇を危惧した「地球沸騰化」、訪問客の著しい増加により市民生活や自然環境、景観などへの負の影響や満足度の低下といった影響をもたらす「オーバーツーリズム」(環境公害)、放牧中の牛をおそい、市街地に出没するようになった「クマ」に関する「OSO18/アーバンベア」など、ニュース・事件に関する言葉が多く取り上げられた。

 流行や世相を反映した言葉では、SNSのTwitterに代わる新名称「X」や、Z世代を中心にトレンドとなった「蛙化現象」「10円パン」、作品・主題歌ともに国内外で大きなムーブメントを起こした「推しの子/アイドル」、首振りダンスが幼児から大人まで魅了した「新しい学校のリーダーズ/首振りダンス」、TBS系ドラマで人気となり、その組織の存在が注目を集めた「別班/VIVANT」、教育現場でもその活用方法をめぐり議論が繰り返されている「生成AI」「チャットGPT」などがノミネートした。

 「新語・流行語」は、金田一秀穂氏(杏林大学教授)、辛酸なめ子氏(漫画家・コラムニスト)、パトリック・ハーラン氏(お笑い芸人)、室井滋氏(俳優・エッセイスト・富山県立高志の国文学館館長)、やくみつる氏(漫画家)、大塚陽子氏(「現代用語の基礎知識」編集長)で構成された選考委員会による選考を経て、12月初めにトップテン・大賞語が発表される。

《畑山望》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top