【高校受験2024】千葉県公立高校入試<理科>講評…基本的な問題が多く解きやすい

 2024年度(令和6年度)2月20日(火)と2月21日(水)に、千葉県公立高等学校入学者選抜が実施された。リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査「理科」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

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【高校受験2024】千葉県公立高校入試<理科>講評
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 2024年度(令和6年度)2月20日(火)と2月21日(水)に、千葉県公立高等学校入学者選抜が実施された。千葉県教育委員会が2024年2月16日(金)に発表した一般入学者選抜等の確定志願状況(全日制)によると、募集人員3万680人に対し3万4,478人が志願し、志願倍率は1.12倍だった。

 リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査「理科」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

<理科>講評
(京葉学院 提供)

 昨年度の本検査と同様、大問で9題出題されました。大問1が小問集合で、大問2~大問9は、物理・化学・生物・地学の各分野からそれぞれ2題ずつの出題でした。履修学年もバランスよく出題されています。やや難度が高い問題があるものの、全体的には基本的な問題が多く、難易度は昨年並みと思われます。

1.小問集合

 物理、化学、生物、地学の各分野から1問ずつ出題されました。いずれも基本的な内容の問題で、全問正解が望まれます。

2..気体の発生とその性質(化学)

 「気体の発生とその性質」に関する問題でした。基本的な実験を題材にしており、小問の内容も全問正解したい問題でした。

3.植物のはたらき(生物)

 「光合成」に関する問題でした。各小問とも基本的な内容で、教科書の内容をしっかり学習していれば解答できる問題でした。

4.電流と磁界(物理)

 「電流が磁界から受ける力、電磁誘導」に関する問題でした。教科書の基本的な内容をしっかり学習していれば対応できます。(2)では、コイルの動きが変化したことを説明する問題で、電流の大きさや向きについてしっかり考察したい問題でした。

5.地層(地学)

 「地層と岩石」に関する問題でした。(1)(2)で問われた知識は平易なものの、(3)(4)では、図1~3を読み取り、計算をして解答するため、思考力が必要な問題でした。

6.水中の物体にはたらく力(物理)

 「力の大きさとばねののび、浮力」に関する問題でした。(3)の物体の深さとばねののびの問題では、動滑車について正確に理解している必要があり、難度の高い問題でした。

7.月の満ち欠け(地学)

 「月食・日食」に関する問題でした。(2)は、会話文をもとに月の位置を考えるため、読解力が必要です。(3)では、日食のときの太陽の欠け方に関する問題で、思考力が必要です。(4)は、太陽に見立てた球の直径と球の中心までの距離を求める問題で、計算力が必要な問題でした。

8.化学変化(化学)

 「金属の酸化」に関する問題でした。基本的な知識や計算で解答できる問題でした。(3)で、反応するマグネシウムと酸素の比も丁寧に計算して求めたい問題です。

9.自然界のつながり(生物)

 「食物連鎖」に関する問題でした。教科書の内容を学習していれば解答できる問題で、全体的に基本的な内容でした。


 このレポートは2024年2月21日(水)に速報として京葉学院により作成されたもの。
協力:京葉学院

《編集部》

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