【高校受験2024】大阪府公立高入試<数学>講評…昨年度からの難易度変化なし

 2024年3月11日(月)、令和6年度(2024年度)大阪府公立高等学校入学者選抜のうち、一般入学者選抜の学力検査が実施された。開成教育グループの協力を得て、「数学」(C問題、B問題)の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

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【高校受験2024】大阪府公立高入試<数学>講評
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 2024年3月11日(月)、令和6年度(2024年度)大阪府公立高等学校入学者選抜のうち、一般入学者選抜の学力検査が実施された。3月6日の出願締切時点(2024年3月7日発表)で、単位制を除く全日制普通科(専門学科併置校を含む)は募集人員2万884人に対して、学校全体の志願者数が2万1,612人、競争率は1.03倍となった。

 リセマムでは、開成教育グループの協力を得て、「数学」(C問題、B問題)の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

大阪府<数学>講評
(開成教育グループ 提供)

C問題 昨年度からの難易度変化:なし

大問1 数と式   標準
大問2 平面図形 やや難
大問3 空間図形  標準

B問題 昨年度からの難易度変化:なし

大問1 計算問題  標準
大問2 小問集合  やや難
大問3 1次関数の利用(規則性) 標準
大問4 平面図形・空間図形   やや易

C問題 

 今年度も例年通りの傾向になった。難易度としては昨年度と同等であり、比較的解きやすい問題が多かった。

 今年度も大問1では、計算力がどれだけあるかを問われる問題が出題され、確実に得点しておきたいところである。また、文章題も問題文から必要な情報を抽出したうえで整理することができれば、ある程度の点数を確保できる問題であった。

 平面図形については、昨年度は出題のなかった「円」が今年度は出題された。

 記述問題は、例年通り、関数記述と証明の2問が出題された。関数記述は複数種類のグラフが出ているため、情報整理をしてまとめる力が必要であった。証明も内容より表現力が問われるものであった。

B問題

 今年度も直近3年間と同じ出題傾向で、難易度は昨年度並みであった。大問1と大問2では計算問題と小問集合の問題が出題された。その中で、大問2の統計分野では標本調査を用いた方程式の文章題が出題された。

 大問3では、例年通り規則性をテーマにした「1次関数の利用」が出題された。大問3の最終問題が、連立方程式の利用ではなく、変化の割合の利用になった点が変更点である。

 この大問3までで90点満点中60点を占めているため、大問3まででどれだけ点数を確保できるかが重要であったと考えられる。

 大問4は、前半が「平面図形」、後半が「空間図形」の問題であった。この2つを比べると「空間図形」の方が解きやすい設問が多かった。

 記述問題は例年通り2問出題され、昨年度同様、「関数のグラフの利用」「証明(三角形の相似)」であった。2問とも頻出パターンではあるが、表現力によって点数に差がついたと思われる。


 このレポートは2024年3月12日(火)に開成教育グループが作成したもの。

協力:開成教育グループ


《編集部》

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