東京都教育委員会は2024年10月24日、2024年度(令和6年度)公立学校統計調査の結果を公表した。小学校と中学校の在学者数が減少した一方、高校(全日制・定時制)の在学者数は前年度比1,429人増加。教員数は、各学校種で前年度より増加した。
公立学校統計調査は、東京都教育委員会が都内公立学校の基本的事項を調べ、教育行政上の基礎資料を得ることを目的に毎年実施している。2024年度は、都内公立の小学校、中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校、特別支援学校などを対象に5月1日時点の学校数、学級数、在学者数、教職員数、2024年3月末卒業者の進路状況を調査した。
在学者数は、小学校が59万1,377人(前年度比2,883人減)、中学校が22万8,906人(前年度比1,949人減)、義務教育学校が9,496人(前年度比1,091人増)、高校(全日制・定時制)が12万5,386人(前年度比1,429人増)、中等教育学校が5,576人(前年度比2人減)、特別支援学校が1万4,670人(前年度比692人増)。
教員数は、小学校が3万5,244人(前年度比504人増)、中学校が1万5,891人(前年度比123人増)、義務教育学校が614人(前年度比99人増)、高校(全日制・定時制)が9,560人(前年度比93人増)、中等教育学校が460人(前年度比7人増)、特別支援学校が6,647人(前年度比310人増)。各学校種で前年度より教員数が増加している。
一方、中学校卒業者の進学率は98.3%で、前年度より0.1ポイント減少した。高校(全日制・定時制)卒業者の進学率は62.5%で、前年度より2.5ポイント増加した。義務教育学校卒業者の進学率は98.9%(前年度比0.9ポイント増)、中等教育学校卒業者の進学率は85.6%(前年度比1.1ポイント増)だった。
高校卒業者を状況別にみると、「進学者」62.5%がもっとも多く、ついで「専修学校等入学者」22.3%、「就職者」8.7%、「その他」5.9%、「一時的な仕事に就いた者」0.6%。進学者の割合は、2017年度に51.1%まで減少したが、その後は増加傾向が続いている。