「知っている子」から「考えられる子」へ…AI時代の学びを変える、学研の挑戦

 社会の変化は保護者や教育業界に大きな影響を与えている。AI時代を生きる子供たちに真に必要な力とは何か。そして、その力はどのように育めば良いのかを最新の教育動向や受験のトレンドをひも解きながら考える。

教育・受験 小学生
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「知っている子」から「考えられる子」へ…AI時代の学びを変える、学研の挑戦
  • 「知っている子」から「考えられる子」へ…AI時代の学びを変える、学研の挑戦
  • 新たな時代に必要な力を養う環境を提供する学研
  • AI時代に必要になるのは、人間が情報の意味を理解し、考え、判断する力、そして言葉にして伝える力
  • 「学研スクエア思考力・読解力・表現力育成特化校」の一貫した学びの設計
  • 「学研スクエア思考力・読解力・表現力育成特化校」で使用する教材
  • 「新聞活用探究コース」

 生成AIの普及により、近年、保護者が抱える悩みは変化してきている。AI時代、子供にどんな力を身に付けさせれば良いのか。従来の受験対策で果たして子供の力になるのか。

 こうした社会の変化は保護者の教育観だけでなく、教育業界全体にも大きな影響を与えている。AI時代を生きる子供たちに真に必要な力とは何か。そして、その力はどのように育めば良いのか。本記事では、最新の教育動向や受験のトレンドをひも解きながら、家庭で保護者はわが子のためにどのようなことができるのかを考える。

AI時代、教育で重要性が高まるのは…

 生成AIの普及によって、情報処理の大部分をAIが代替可能になりつつある。知識を覚えることや正解を素早く導き出すことだけであれば、AIが人間以上の力を発揮する場面も少なくない。こうした変化の中で、学びのあり方や私たち人間に求められる力も変わっていくことになるだろう。

 文部科学省が2024年に公表した『今後の教育課程、学習指導及び学習評価等の在り方に関する有識者検討会論点整理』では、生成AIの加速度的な発展を踏まえ、「既存の情報を整理・分析するだけならAIの方が有能」としながらも、AIやデータを活用することを前提に、「個々の情報の意味を理解し問題の本質を問うこと」「課題を発見したり設定したりすること」の重要性が高まると指摘している。

 現在の学習指導要領においても、「知識および技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」の3つの柱を掲げている。特に近年は、主体的に学び、自ら考え、他者と対話しながら理解を深める「主体的・対話的で深い学び」の重要性が繰り返し示されている。

 また、生成AIの発展を受けて、言語能力や情報活用能力、問題発見・解決能力といった資質・能力についても改めて議論が進められている。AI活用が前提となりつつある時代だからこそ、人間が情報の意味を理解し、考え、判断する力、そして対話の相手やAIに対して自分の考えや要望を言葉にして伝える力が、より重要になるとの認識を示している。

 読解力も同様に重視されている。

 文章を読む力とは、単に文字を目で追う力ではない。書かれている内容を理解し、背景や作者の意図を読み取り、自分の考えと結び付けながら解釈することが求められる。こうした力は近年の大学受験のみならず、中学入試でも重視されるようになっていて、教科の枠を超えて資料や統計、グラフなどを読み解き、複数の情報を関連付けながら考察する必要があるなど、知識量だけでは対応しきれない問題が頻出されている。

 社会の変化と受験で求められる力の変化。その両方が、「考える力」「読解力」「表現力」の重要性を私たちに問いかけている。では、こうした力は日々の学びの中でどのように育てていけば良いのだろうか。

AI時代に必要になるのは、人間が情報の意味を理解し、考え、判断する力、そして言葉にして伝える力

学研が提案する探究型学習の形

 考える力や読解力、表現力の重要性は理解できても、「家庭で何をすれば良いのだろう」「どのような学びが子供の力になるのだろう」と悩む保護者は少なくない。そうした中、指針となりうるのが学研エデュケーショナルが展開する「新聞活用探究コース」だ。

 新聞というと、時事問題対策や知識を増やすための教材というイメージをもつ人もいるかもしれない。しかしこのコースが目指しているのは、新聞を活用し、考えるプロセスを重視する「探究型学習」への取組みである。

 変化が激しく将来の予測が難しい時代において、子供たちには自ら課題を見つけ、考え、行動する力が求められている。新聞活用探究コースは、新聞を教材として活用しながら、そうした能力を養うことを目的としている。

 特徴的なのは、「記事を読む」だけで終わらない点だ。子供たちはまず興味をもった記事を自ら選び、書き写しながら知らない言葉や内容を丁寧に調べる。次に内容を整理・要約したうえで、「自分はどう考えるか」「なぜそう思うのか」を言語化し、相手に伝える。さらに自分とは異なる意見を想像するところまで、指導者が寄り添いながら一貫した学びとして導いていく。

 新聞活用探究コースではこれら一連のプロセスを通じて、「読む・書く・知る・考える・まとめる・伝える」という力を総合的に育んでいく。特に注目したいのが、「違う意見を想像する」というステップだ。「反対の立場ならどう考えるか」「別の見方はないか」と問い直すことで、子供たちは多面的な視点を自然に身に付けていく。異なる価値観に触れ、物事を多角的に捉えるこの経験は、これからの社会を生き抜くうえで欠かせない力となるだろう。

新聞だからこそ広がる社会との接点

 新聞を開けば、環境問題や国際情勢、最新の科学技術、スポーツや地域の話題まで、普段なら目に留めない情報にも自然と触れることができる。インターネットやSNSは、自分の興味や関心のある情報を深く知るには便利なツールだが、自分の好む情報ばかりを受け取る「フィルターバブル」内に閉じ込められがちだ。それに比べ新聞には、新たな知識や興味関心への間口が広がっている

 実際にコースを受講することで、新聞記事をきっかけに家庭での会話が広がったり、社会への関心が高まったりといった、子供が自ら課題を見つける力の育成が期待されている。読解力や語彙力の向上、知的好奇心の伸長だけでなく、「社会への関心」を醸成できることもこの学びの大きな特徴だ。

 読む力や考える力は、一朝一夕で身に付くものではない。しかし、社会とつながりながら「読む」「考える」「伝える」を積み重ねていくことで、着実に深まっていく。新聞活用探究コースは、考える力・読解力・表現力を実社会と結び付けながら育む、新しい時代の探究型学習と言えるだろう。

「新聞活用探究コース」

幼児から小学生までをつなぐ統合型カリキュラム

 もうひとつ注目したいのが、学研エデュケーショナルが展開する「学研スクエア思考力・読解力・表現力育成特化校」だ。

 同教室は、AI時代を生き抜くために必要な「考える力」を育てる次世代型スクールとして展開されている。目指しているのは、子供が自ら考え、読み解き、言葉にして表現する力を、幼児期から小学生期まで一貫して養う学びの場である。

 大きな特徴は、幼児から小学生までの学びを分断せず、ひとつの流れとして設計している点にある。幼児期には、知育や具体物操作、体験学習を通じて、図形、数量、言語感覚などの「知能の土台」を形成する。小学生期には、算数・国語の基礎力に加え、読解、探究、表現の学習を重ね、考えをより深く広げていく。

 幼児期の知育から小学生期の教科学習、さらに読解や探究までをシームレスにつなぐ設計により、年齢ごとの強みを生かしながら、無理なく学びを積み上げていくことで、中学受験やその先の学びに必要な“本質的な学力”を育てていくカリキュラムが組まれている。

 教材は、年齢にあわせて「知育」「算数・国語」「読解作文」「新聞活用探究」を組み合わせて使用。知育で考える土台をつくり、算数・国語で基礎学力を固め、読解作文で文章を読み取り表現する力を伸ばし、新聞活用探究で社会とつながる問いに向きあう。まさに、知育、国算、読解、探究をひとつの教室で学べるフルコース型の設計となっている。

 また、同教室での学びを通じて、文章の意図を読み取り筋道立てて考える力や、自ら学びに向かい進めていく自走力(主体性)、基礎理解を深め応用問題にも対応する力、探究や発表を通じ自分の考えを言葉にする力などが身に付くという。中学受験の基礎となるこれらの力を、日々の学びの中で積み上げていくことができるのだ。

「学研スクエア思考力・読解力・表現力育成特化校」の一貫した学びの設計

忙しい家庭でも続けやすいワンストップ設計

 保護者にとっても、ワンストップ型の学習設計は大きな意味をもつ。知育、国語、算数、探究をそれぞれ別の教室や習い事で補おうとすれば、送迎やスケジュール管理の負担は大きい。一方、育成特化校では、複数の学びをひとつの教室で完結できるため、忙しい家庭でも続けやすい。教材選びや学習計画、家庭学習の量の調整まで専門スタッフが一括でサポートしてくれるのも、大きなメリットだろう。

 なお、現時点では限られた教室でのみ提供されており、東京5校、神奈川2校、埼玉1校、愛知4校の計12校で実施されている。限られた教室だからこそ、同じ目的意識を持った仲間と共に、集中して学べる環境を作り上げている。

 「考える力」は、一朝一夕に身に付くものではない。中学受験で問われる初見問題への対応力も、将来の学びに必要な自走力も、その土台にあるのは日々の「考える習慣」だ。「思考力・読解力・表現力育成特化校」は、AI時代に必要な本質的な学力を、子供の成長段階に寄り添いながら継続的に育む場と言えるだろう。

「学研スクエア思考力・読解力・表現力育成特化校」で使用する教材

「知っている」から「考えられる」へ

 AIが普及する時代において、情報を読み解き自分の考えを形成・発信する力や問いを立て続ける力など、「人間にしかできないこと」を問い続けることの重要性は今後ますます高まっていく。学研エデュケーショナルの「新聞活用探究コース」と「学研スクエア思考力・読解力・表現力育成特化校」は、そうした能力を育むための実践の場に他ならない。

 「知っている」が評価される時代から、「考えられる」が評価される時代へ。変化の激しい時代だからこそ、今後ますます重要になるのは、知識の量だけでは測れない“本質的な学力”なのかもしれない。そんな時代を生きていく子供たちにとって、「なぜだろう」「どうしてだろう」と問い続ける小さな習慣の積み重ねこそが、未来につながる大きな財産になっていくであろう。

「新聞活用探究コース」の詳細はこちら「思考力・読解力・表現力 育成特化校」の詳細はこちら
《畑山望》

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