算数「好き」は小4から減少…ベネッセ調べ

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2013年・2007年調査の正答率(学年別・平均)
  • 2013年・2007年調査の正答率(学年別・平均)
  • 算数の好き嫌い(全体・経年比較)
  • 算数の好き嫌い(計算問題の得点別・経年比較)
  • 算数の好き嫌い(性別・経年比較)
  • 計算が正しくできてうれしかったこと(全体・経年比較)
  • 計算が正しくできてうれしかったこと(算数の好き嫌い別・経年比較)
  • 計算のしかたを考えることの好き嫌い(全体・経年比較)
  • 教科に対する意識(全体・2013年)
 ベネッセ教育総合研究所は11月27日、「小学生の計算力の実態と算数に対する意識」について調査した結果をホームページに公開した。これによると、前回調査の2007年(旧学習指導要領下)と比べて、計算力は各学年で上がっていることがわかった。

 本調査は、全国の公立小学校15校の全学年7,827人を対象に、「計算技能」と「算数に関わる意識」の二面から実施したもの。2007年以来2回目の調査となるが、2008年告示の新学習指導要領のもとでは初めてとなる。調査期間は2013年2月下旬から3月下旬。

 「計算技能」については、前回同様に1・2学年の正答率が95%前後と高かった。旧学習指導要領による計算が下の学年に移行し、3~6学年の内容はレベルアップしたが、計算力は全学年で上がった。また、前回の正答率は1~3学年と4~6学年の2層で差がみられたが、今回は低学年90%中頃・中学年80%初め・高学年70%初めの3層に大別された。

 誤答の内容としては、わり切れない小数のわり算、小数・分数の未知数x(エックス)などを求める式の計算、四則混合計算など。思考を要する計算の正答率が低く、計算原理やきまりなどを活用して考える力を身につけさせることが求められるという。さらに、今後は計算力の向上だけでなく、計算技能を活用する能力を育成すること、基礎的・基本的な知識や技能をもとに思考力と表現力を育成することが望まれるという。

 「算数に関わる意識」については、「算数が好き」の割合は1学年が82.5%ともっとも高い。2・3学年は約80%だが、4学年は72.2%と大幅に減少し、その後5・6年生はなだらかに減少。「好き」から「嫌い」へと意欲が低下するポイントは4年生となっている。

 「算数が好き」と計算力の関係をみると、計算問題の得点上位の子どもは得点下位の子どもより「好き」の比率が高く、得点下位の子どもでは、特に4学年から大幅に減っている。しかし、前回と比べると意識の差は縮まっている。また性別では、3~6学年では女子より男子の方が「好き」の比率が高く、5年生でもっとも差が大きい。しかし、前回と比べると5・6学年では性差が縮まっている。

 計算が正しくできてうれしい体験が「何度もある」のは、各学年とも50%前後で、前回同様半数にとどまっている。算数の好き嫌い別でみると、算数が嫌いな子どものうれしい体験の比率は前回より高くなっているが、依然として算数が好きな子どもとの差は大きい。計算のしかたを考えるのが「とても好き」「まあ好き」は、1~3学年では75%以上であったが、4~6学年では大幅に減少し、6学年では54.2%にとどまっている。

 教科に対する意識として、算数は「難しい問題が解けるとうれしい教科」66.4%、「テストでよい点を取れるとうれしい教科」42.4%、「いろいろな考え方ができておもしろい教科」38.3%の順に高く、考えることに喜びを感じられる教科としている。一方で、算数に対する役立ち感は「生活に役立っている」35.2%、「大人になったとき役に立つ」35%と、前回同様3分の1にとどまっている。
《荻田和子》

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