平成25年度の新規学校卒業予定者の就職内定状況が1月22日に発表された。大学卒業予定者は前年同期を上回ったものの、求人倍率は内定率ほど回復が見らない状況に、厚生労働省と文部科学省、経済産業省の3省は未内定者を対象とした集中支援を今年度も取り組むことになった。 就職内定率(平成25年12月1日現在)は、平成26年3月に大学を卒業する学生の就職状況などを厚生労働省と文部科学省が共同で調査したもの。発表された内定率は、大学は76.6%で前年同期比1.6ポイントの増加。短期大学(女子学生のみ)は58.6%で同0.7ポイント減少、高等専門学校(男子学生のみ)は98.7%で同0.5ポイントの減少。専修学校(専門課程)は60.6%で同2.4ポイントの減少となった。 新規大学卒業予定者の就職内定率は前年同期を上回り、新規高校卒業予定者も就職内定率(平成25年11月末現在)は79.2%と前年同期を3.4ポイント上回った。しかし、求人倍率は内定率ほどの回復はみられず、就職環境は依然厳しさが残る状態。 厚生労働省はこれまでも新卒者・既卒者の就職支援のための対策を実施しており、今年度も文部科学省と経済産業省と連携して、未内定者を対象にした「未内定就活生への集中支援2014」を行う。 今後の取組みとして、未内定の学生・生徒のために、中堅・中小企業を中心とした就職面接会を開催。新卒応援ハローワークのジョブサポーターと大学の就職相談員との連携を密にし、新卒応援ハローワークなどの利用を呼びかける。 そのほか、地域の大学などの連携による中小企業と大学生などとのマッチング実施、保護者を通じた未内定学生・生徒への就職支援の周知、臨床心理士による未内定学生・生徒の心理的ケアの実施など。 昨年度の集中支援の実績として、平成25年1月から3月末までに新卒応援ハローワークを利用した現役学生は120,554人、ジョブサポーターの支援により就職が決定した現役学生は40,651人。また、卒業後もジョブサポーターなどが継続して支援したことにより、未内定者(平成25年3月卒)19,755人の就職が決定(平成25年4月から6月)している。 ホームページでは平成26年3月卒業予定の大学生、高校生などを対象とした就職面接会、企業説明会の予定表を公開している。