公立高9割以上が最低履修単位数を超えて設定…文科省調べ

 文部科学省は3月26日、平成25年度公立高校における教育課程の編成・実施状況調査について公表した。学習指導要領が定める卒業までに履修させる最低基準の74単位を超えて設定している全日制普通科高校は98.6%だった。

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卒業に必要な修得単位数(全日制)
  • 卒業に必要な修得単位数(全日制)
  • 卒業までに履修させる単位数(全日制)
  • 全日制の授業時数(単位時間)
  • 標準単位数を超えて指導した学科の割合
 文部科学省は3月26日、平成25年度公立高校における教育課程の編成・実施状況調査について公表した。学習指導要領が定める卒業までに履修させる最低基準の74単位を超えて設定している全日制普通科高校は98.6%だった。

 同調査は、すべての公立高校、中等教育学校後期課程の平成25年度計画について(一部平成24年度実績を含む)、都道府県の指定都市教育委員会を通して昨年8月から10月に実施した。新学習指導要領に基づく教育課程は平成25年度入学者から全面実施されている。

 平成25年度入学者に卒業までに「修得させる」単位数を、学習指導要領に定める最低基準である74単位を超えて設定している学科の割合は、全日制普通科で75.9%。同専門学科で79.7%、同総合学科で44.1%だった。

 また、卒業までに「履修させる」単位数を、学習指導要領に定める最低基準の74単位を超えて設定している学科の割合は、全日制普通科で98.6%、同専門学科で99.3%、同総合学科で93.9%だった。

 平成25年度入学者の週あたりの授業時数は、30~32単位時間と設定している学科の割合がもっとも高く、全日制普通科で69.2%、同専門学科で82.4%、同総合学科で87.5%。

 週あたりの授業時数33時間以上の学科の割合が、前回調査した平成22年度より増えており、全日制普通科は5.8ポイント増えて26.1%。同専門学科も2.4ポイント増えて9.2%、同総合学科は0.4ポイント増えて5.4%となった。

 平成24年度における義務教育段階での学習内容の確実な定着を図るための指導については、必履修教科・科目の「標準単位数を超えて増加して配当」する指導と回答した学校が多かった。具体的な教科として、国語、数学、外国語の割合が比較的高かった。全日制普通科では、国語が31.5%、数学が26.7%、外国語のうちコミュニケーション英語基礎が4.9%、それ以外が24.3%となっている。

 また、平成25年度に3学期制を採用する公立高校は全日制、定時制ともに前回調査時より増加。全日制では3.3ポイント増えて73.9%、定時制では1.6ポイント増えて58.3%となった。

 調査の結果は同省のホームページで見ることができる。
《田中志実》

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