【全国学力テスト】茨城県、「学びタイム」ほか取組みで全国平均越え

 茨城県は、4月21日に実施された全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)について、県内の結果および学力向上の成果が見られた取組みをホームページ上に公開した。取手市立藤代南中学校や鉾田市立大和田小学校など3校の事例を紹介している。

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茨城県 全国学力・学習状況調査の結果
  • 茨城県 全国学力・学習状況調査の結果
  • 取手市立藤代南中学校の事例
  • 鉾田市立大和田小学校の事例
  • 常陸太田市立太田中学校の事例
 茨城県は、4月21日に実施された全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)について、県内の結果および学力向上の成果が見られた取組みをホームページ上に公開した。取手市立藤代南中学校や鉾田市立大和田小学校など3校の事例を紹介している。

 茨城県の平成27年度全国学力テストの結果は、小学6年生の国語A・B、算数A・B、理科の全科目と、中学校3年生の国語A・B、理科の3つの科目、合わせて10科目中8科目において全国の平均回答率を上回った。特に小学生の理科が3.4ポイント、中学生の理科が1.9ポイント全国平均を上回るなど、理科と中学校の国語で改善が見られた。

 成果の見られた取組みとしては、3校の事例を紹介している。取手市立藤代南中学校では、グループ活動やペア活動などの「伝え合う活動」と特設の「学びタイム」でのミニテストなどを実施。基礎的な知識・技能の定着を図ったことで、理解する力が向上し、国語Bでの正答率アップや数学A・Bの理解力向上といった成果が見られた。

 鉾田市立大和田小学校では、単元計画を掲示し計画をノートに貼って自己評価に活用することで単元を見通す力を育成し、合わせて授業の中に自分の意見を伝え合う学び合いの場を意図的に設定することで表現する力を育成。課題であった「活用する力」が伸び、国語Bや算数Bでの正答率が上昇したという。

 また、常陸太田市立太田中学校では、1年間を5つのステージに分け短期目標の設定と振り返りを行う「太田中学校ステージ計画」を実施。生徒の自己実現を図り、自己表現力を高める支援として全教科で効果的な言語活動を展開したことで、生徒の主体性の高まりや自己表現の向上、学校と家庭が同一歩調で支援する体制づくりなどの成果が見られたという。

 茨城県の全国学力テストの結果や、成果の見られた小・中学校の取組み事例については県のホームページで詳しく見ることができる。
《畑山望》

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