私大生への仕送り額は過去最低、1日の生活費850円

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「受験から入学までの費用」
  • 「受験から入学までの費用」
  • 入学の年にかかる費用(自宅外通学者)
  • 6月以降の仕送り額の推移
  • 「受験から入学までの費用」の負担感推移
 東京地区私立大学教職員組合連合(東京私大教連)は4月6日、「2015年度 私立大学新入生の家計負担調査」の結果を公開した。自宅外通学者の仕送り額は過去最低の8万6,700円で、1日の生活費も850円と過去最低となり、厳しい生活状況が明らかになった。

 東京私大教連は保護者の負担軽減のため、私大助成の大幅な増額を目指して署名活動を行い、並行して「新入生の家計負担調査」を実施している。対象は2015年に首都圏の私立大学、短期大学に入学した新入生の家庭。東京都では早稲田大学、明治大学など11校、神奈川県1校、埼玉県1校、千葉県2校、茨城県1校を合わせた16大学で、有効回答は4,568件だった。

 「受験から入学までの費用」は、自宅外通学者は214万2,644円で前年度から0.3ポイント増。自宅通学者は153万5,844円で前年から0.3ポイント減だった。そのうち、入学金や授業料などの「初年度納付金」が占める割合は、自宅外通学者で6割、自宅通学者で8割となった。

 自宅外通学者の「受験から入学までの費用」と「仕送り額(4月~12月)」を合わせた「入学の年にかかる費用」は、295万3,144円で前年度から0.3ポイント減。自宅外通学者の家庭の税込年収の平均は900万9,000円で、「入学の年にかかる費用」は年収の3分の1を占めていることになる。

 仕送り額の平均は、入学直後で費用がかさむ5月は10万1,800円、出費が落ち着く6月以降の月平均は8万6,700円で前年度から1,800円減った。6月以降の仕送りの平均額は、過去最低だった前年よりさらに下回り過去最低となり、11年連続で更新している。仕送り額が過去最高だった1994年の12万4,900円と比較すると3万8,200円減っている。また、6月以降の月の仕送り額から家賃を除く生活費は2万5,500円となり、1日の生活費に換算すると850円で、初めて900円を下回った前年度からさらに減少し、過去最低を更新する結果となった。ピークだった1990年度の1日の生活費2,460円と比較して、4割以下に減少している。

 入学費用を借入れした家庭は17.9%で、全体平均は183万円と過去最高額となった。自宅外通学者の借入額は215万6,000円で過去最高になり、自宅通学者に比べて60万円多かった。日本学生支援機構などの奨学金を申請した家庭は63.2%で、自宅通学者より自宅外通学者のほうが多かった。また、受験から入学までの費用の「負担感」は9割を超えて「重い」と回答。私立大学の授業料に対して国からの「直接助成制度」が「必要あり」と回答した家庭は約9割あった。

 調査結果は東京私大教連のWebサイトで公開している。
《田中志実》

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