やりとり切れない…高校生3割が携帯・ネットに「高依存」

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携帯電話の保有状況 (c) 警視庁 少年育成課 少年相談係
  • 携帯電話の保有状況 (c) 警視庁 少年育成課 少年相談係
  • 携帯電話やインターネットへの依存状況 (c) 警視庁 少年育成課 少年相談係
  • 毎日のように使うサイト (c) 警視庁 少年育成課 少年相談係
  • 携帯電話、インターネット利用後の意識の変化 (c) 警視庁 少年育成課 少年相談係
  • 携帯電話、インターネット利用後の行動の変化 (c) 警視庁 少年育成課 少年相談係
  • 依存傾向と被害経験 (c) 警視庁 少年育成課 少年相談係
  • 依存傾向とネット上の見知らぬ相手との交友 (c) 警視庁 少年育成課 少年相談係
  • 家庭でのルールの有無 (c) 警視庁 少年育成課 少年相談係
 警視庁は5月25日、「子どもの携帯電話やインターネット利用について」をホームページに掲載した。平成27年に都内の小中高校生らを対象に行ったアンケート調査を分析したもので、中学生の26.5%、高校生の33.0%が「高依存群」に分類されていた。

 アンケート調査は、都内の小中高校生3,116人(有効回答率95.7%)、保護者2,108人(有効回答率72.8%)を対象に、平成27年7月1日から20日の期間で実施。調査結果は校種別による比較とともに、携帯電話(インターネット)への依存の程度の違いによる比較が行われた。依存の程度は、依存行動の経験を尋ねる質問10項目に「あてはまる」と答えた場合を1点として合計し、得点0点は「低依存群」(構成比39.9%)、1~3点は「やや依存群」(38.6%)、4点以上を「高依存群」(21.5%)とした。

 携帯電話の保有状況は、スマホが小学生16.7%、中学生69.1%、高校生89.9%、スマホ以外が小学生49.1%、中学生18.1%、高校生7.7%。携帯電話やインターネットへの依存状況をみると、小学生は74.7%が「低依存」だったのに対し、中学校では42.8%が「やや依存」、26.5%が「高依存」に。高校生では48.6%が「やや依存」、33.0%が「高依存」だった。低依存群は、毎日のように使うサイトについて「ない」とした割合が29.9%だったが、高依存群では0.5%と大きな差があった。

 携帯電話・インターネット利用後の意識の変化では、低依存群の54.3%、高依存群の91.4%が「毎日が楽しくなった」と回答。高依存群の83.8%が「友だちといつでも連絡が取れるので退屈を感じなくなった」と答えているが、一方で3割以上が「友だちからのメッセージを気にしない時間がほしい」「メッセージが気になり落ち着かない」と、マイナスの変化も感じている。また、行動の変化でも、「夜、寝る時間が遅くなった」「勉強する時間が減った」などマイナスの回答が低依存群より多い傾向にある。

 高依存群の6割以上が携帯電話などの利用でなんらかの被害を受けたことがあり、具体的な被害は「チェーンメールが送られてくる」37.1%、「友だちとのやりとりが続いて切れない」32.6%のほか、「断りなく写真をネットに載せられる」17.1%もあった。また、高依存群の中高生の24.1%がネットで知り合った相手から「会おう」と誘われ、15.2%が「実際に会った」と答えている。

 家庭でのルールの有無に関しては子どもと保護者の間で差があり、高校生の保護者59.8%が「ルールあり」と答えているのに対して、高校生は26.8%にとどまっている。ルールの遵守状況は、低依存群の94.1%、高依存群の68.8%が「守っている」「だいたい守っている」と回答。このことから、ルールを作れば多くの子どもがそのルールを遵守してくれることが期待できるという。

 警視庁では調査結果について、依存を高めると生活にさまざまな弊害が生じるという結果が示されたとし、依存を防ぐために家庭でのルール作りの大切さを訴えた。

 なお、警視庁ではヤング・テレホン・コーナーを開設しており、未成年の悩みごとや困りごとのほか、家族や学校の先生など関係者からの相談も受け付けている。警視庁ホームページでは、実際に寄せられた事例を掲載、ゲームサイトで知り合った相手から嫌がらせを受けた女子高生の事例もあった。相談したいと思った時に気軽に相談してほしいとし、匿名で相談することができる。
《黄金崎綾乃》

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