地域IoT実装推進ロードマップ、教育の課題は格差・指導者・環境不備

 総務省は12月9日、「地域IoT実装推進ロードマップ」および「ロードマップの実現に向けた第一次提言」を公表した。ロードマップは「教育」を含む7つの地域IoT分野別モデルについて、課題や2020年度までに達成すべき指標、2020年度までの工程・手段をまとめている。

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地域IoT実装推進ロードマップの全体像
  • 地域IoT実装推進ロードマップの全体像
  • 教育クラウドプラットフォームについて
  • 教育クラウドプラットフォームの概要
  • プログラミング教育について
  • プログラミング教育の概要
 総務省は12月9日、「地域IoT実装推進ロードマップ」および「ロードマップの実現に向けた第一次提言」を公表した。ロードマップは「教育」を含む7つの地域IoT分野別モデルについて、課題や2020年度までに達成すべき指標、2020年度までの工程・手段をまとめている。

 総務省は地域IoT実装推進について、2016年9月から「地域IoT実装推進タスクフォース」にて検討を進めてきた。このたび公表されたロードマップと第一次提言は、タスクフォースにおいて取りまとめられたもの。地域IoT分野別モデルは「教育」「医療・介護・健康」「働き方」「防災」など7つあり、ロードマップにて2016年度から2020年度にかけての全体像が示されている。

 「教育」は教育クラウドプラットフォームとプログラミング教育の2つで、地域間の格差、指導者の不足、ICT環境の不備などが課題。クラウド上の教材などを利活用可能な学校を100%とすること、クラウド上の教材や地域人材を活用したプログラミング教育が実施可能な学校を100%とすることを2020年度の達成すべき指標として掲げている。

 教育クラウドプラットフォームでは、クラウド技術を活用し、生徒や教員・保護者・地域の支援人材などが、多種多様で質の高い教材をシームレスに、かつ低コストで利活用できることを目指す。学習系クラウドについては2014年度から3年計画で実証しており、構築したシステムは標準化し民間事業者に開放。2017年度より、教職員が業務に用いる公務系システムとの連携について実証を行い、次世代の学校情報システムとして確立させる。

 また、学校に対し、クラウド上の教材・ツールの活用などについて啓発・支援する「教育クラウドエバンジェリスト」(仮称)を育成・確保していくという。

 プログラミング教育については、クラウド上の教材(学習用教材・指導者用テキストなど)や、地域の人材を指導者として活用するプログラミング教育の実施手法の実装を目指す。2016年度にはプログラミング教育の標準的・入門的モデルを、2017年度には顕著な才能を示す児童生徒や障害のある児童生徒向けの発展的・応用的モデルを放課後、休日などの課外で実証のうえ確立する。

 これらの教育に関する地域IoTを実装・推進していくことで、教育の質的向上・格差是正、時代を担う人材の育成が効果として期待できる。総務省は「ロードマップの実現に向けた第一次提言」において、各分野の機運を高める”縦の糸”、地域間の協奏を進める”横の糸”、分野横断的に地域を紡ぐ”斜めの糸”という総合的な推進体制の確立に向けて、早急に行動を開始すべきとした。
《黄金崎綾乃》

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