長時間学習より短時間集中の「積上げ型学習」が有効、ベネッセ調査

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 長時間学習よりも短時間で集中して行う「積上げ型学習」の方が、学習の定着・集中力に対して効果があることが、ベネッセコーポレーションの実証実験結果より明らかになった。こまめな休憩は、集中力維持に貢献するという。

 ベネッセコーポレーションの進研ゼミ中学生講座は、東京大学薬学部の池谷裕二教授が中学1年生を対象に行った「勉強時間による学習の定着・集中力に関する実証実験」に実施協力した。実験は中学1年生28名を対象に実施。英単語の事前テストにより、学力が均等になるように「60分学習」「45分学習」「15分×3(計45分)学習」の3グループに分け、学習の定着度合いを調べる事後テストを行った。

 1週間後の事後テストでは、「60分学習」グループの上昇スコアが16.00点、「15分×3学習」グループの上昇スコアが18.75点と、「15分×3学習」グループの方が上昇スコアが高かった。また、脳波計で集中力の推移を計測したところ、集中力に関与している前頭葉のガンマ波が40分以降、急激に低下した。

 東京大学薬学部の池谷裕二教授は、「休憩を挟んだ15分×3学習グループの方が長期的な記憶固定には有効である可能性がある。休憩を挟むことは集中力の維持に寄与し、より少ない学習時間にも関わらず長期的に見て高い学習効果を発揮する可能性が示唆される。ただし、今回の実験は小規模の調査のため、統計学的な有意差を得るためには今後さらなる大規模な実験を行う必要がある」と考察している。
《工藤めぐみ》

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