文科省「教育のICT化に向けた環境整備5か年計画」策定

 文部科学省は2018年4月、「教育のICT化に向けた環境整備5か年計画」を策定した。大型提示装置・実物投影機の100%整備などの方針を掲げる。必要な経費は、2018年度から2022年度まで単年度1,805億円の地方財政措置を講じる。

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教育のICT化に向けた環境整備5か年計画
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 文部科学省は2018年4月、「教育のICT化に向けた環境整備5か年計画」を策定した。大型提示装置・実物投影機の100%整備などの方針を掲げる。必要な経費は、2018年度から2022年度まで単年度1,805億円の地方財政措置を講じる。

 新学習指導要領では、言語能力、問題発見・解決能力などと同様に情報活用能力が「学習の基盤となる資質・能力」と位置付けられ、「各学校において、コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を活用するために必要な環境を整え、これらを適切に活用した学習活動の充実を図る」ことが明記されている。また、小学校でプログラミング教育が必修化されるなど、積極的にICTを活用することが想定されている。

 文部科学省では、新学習指導要領の実施を見据え、「2018年度以降の学校におけるICT環境の整備方針」を取りまとめ、「教育のICT化に向けた環境整備5か年計画(2018年度から2022年度)」を策定した。

 2018年度以降にICT環境の整備方針で目標とされている水準は、学習用コンピュータを3クラスに1クラス分程度整備し、1日1コマ分程度、児童生徒が1人1台環境で学習できる環境を実現する。また、指導者用コンピュータは授業を担当する教師1人1台、大型提示装置・実物投影機の100%整備、超高速インターネットおよび無線LANの100%整備、統合型校務支援システムの100%整備、ICT支援員を4校に1人配置とする。

 そのほか、学習用ツール、予備用学習者用コンピュータ、充電保管庫、学習用サーバ、校務用サーバー、校務用コンピュータやセキュリティに関するソフトウェアについても整備することが目標とされている。これらの整備に必要な経費は、2018年度から2022年度まで単年度1,805億円の地方財政措置を講じる。
《工藤めぐみ》

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