ESD(持続可能な開発のための教育)推進の手引、改訂版公開

 文部科学省は2018年7月5日、「ESD(持続可能な開発のための教育)推進の手引」の改訂版を公開した。新学習指導要領にも関わるESDの一層の推進に向け、手引を活用した学校活動や研修を実施してほしいという。

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文部科学省「持続可能な開発のための教育(ESD:Education for Sustainable Development)」
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  • 文部科学省「ESD(持続可能な開発のための教育)推進の手引」(改訂版)について
 文部科学省は2018年7月5日、「ESD(持続可能な開発のための教育)推進の手引」の改訂版を公開した。新学習指導要領にも関わるESDの一層の推進に向け、手引を活用した学校活動や研修を実施してほしいという。

 ESD:Education for Sustainable Development(持続可能な開発のための教育)は、世界の環境、貧困、人権、平和といった現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組むことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、それによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動を示す。

 文部科学省は2016年3月、ESDに関する研修を企画・実施する指導主事や学校の管理職の教職員などをおもな対象とした「ESD(持続可能な開発のための教育)推進の手引」の初版を作成している。このたびの改訂は、2015年に採択された持続可能な開発目標(SDGs)、新しい学習指導要領、ユネスコにおけるユネスコスクール制度改革などを踏まえたもの。2017年3月に公示された幼稚園教育要領、小・中学校学習指導要領においては、前文および総則に「持続可能な社会の創り手」の育成を掲げており、各教科などに関連する内容が盛り込まれている。

 手引では、ESDについて初めて学ぶ人もその重要性を理解し、授業に取り入れていくことができるよう、「ESDの推進が求められる背景」「優良事例を手がかりとした、各学校におけるESDの取組みに対する指導助言上のポイント」「ESD推進のための研修実施におけるポイント」を紹介。また、「ESDを理解するうえでの留意事項」にて、ESDを理解する過程で出てくる疑問や質問をQ&A形式でまとめている。

 文部科学省は、この手引を参考として、多くの学校においてESDに取り組んでほしいという。手引はPDF形式、文部科学省Webサイトからダウンロードできる。
《黄金崎綾乃》

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