働く親へ憧れるか否か、親子の会話時間が影響…子ども調査

 親子の日々の会話コミュニケーションが多いほど子どもは働く親に憧れを抱き、「楽しそう」と感じる傾向にあることが、アイデムが2018年12月12日に発表した調査結果より明らかとなった。

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働いている父親を見てどのように感じているか
  • 働いている父親を見てどのように感じているか
  • 働いている母親を見てどのように感じているか
  • 働いている父親を見てどのように感じているか(男性有職者の子どもとの会話時間別)
  • 働いている母親を見てどのように感じているか(女性有職者・無職者の子どもとの会話時間別)
  • 働く父親は楽しそうか(父親の就労状況別・男性有職者の子どもとの会話時間別)
  • 働く母親は楽しそうか(母親の就労状況別)
  • 働く母親は楽しそうか(女性有職者・無職者の子どもとの会話時間別)
  • 将来働くことを楽しみに感じているか(働く父親・母親は楽しそうか別)
 親子の日々の会話コミュニケーションが多いほど子どもは働く親に憧れを抱き、「楽しそう」と感じる傾向にあることが、アイデムが2018年12月12日に発表した調査結果より明らかとなった。

 子どものキャリア観と親の仕事に関する調査は、小学5~6年生の子どもを持つ男女で、子どもと一緒にアンケート回答が可能な者を対象に実施したもの。調査期間は2018年6月14日~17日。1,308名の有効回答を得た。

 子どもに働いている親を見てどのように感じているか聞いたところ、父親に対しては48.2%、母親に対しては48.8%が「あんな大人になりたい(どちらかと言えばも含む)」と回答し、憧れを持っていることがわかった。大人に聞いた「子どもとの会話時間」との関係を見ると、有職の男性では子どもとの会話時間が長くなるほど、子どもが憧れを持つ割合が高くなる傾向が見られた。有職の女性では子どもとの会話時間が30分未満だと「あんな大人になりたい」という回答はなく、30分以上になれば「どちらかと言えばなりたい」という回答を含め5~6割の子どもが憧れを持つことがわかった。

 子どもに働いている親を見て楽しそうに見えるか聞いたところ、全体で父親に対しては43.9%、母親に対しては48.9%が「楽しそう(どちらかと言えばも含む)」と回答。子どもとの会話時間との関係を見ると、有職の男女ともに会話時間が長くなるほど子どもが「楽しそう(どちらかと言えばも含む)」と回答する割合が高かった。

 子どもに将来働くことを楽しみに感じているか聞いたところ、「楽しみ(どちらかと言えばも含む)」が75.0%にのぼった。子どもに聞いた「働く父親・母親は楽しそうか」との関係を見ると、父親の働く姿を「楽しそう」と感じている子どもの85.9%、母親の働く姿を「楽しそう」と感じている子どもの85.0%が「楽しみ(どちらかと言えばも含む)」と回答しており、それぞれ親の働く姿を「嫌そう」「わからない」と感じている子どもよりも大幅に高くなっていることがわかった。親の働くようすが子どもにも伝わり、ポジティブな将来イメージを抱かせていることが見てとれた。
《桑田あや》

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