【インフルエンザ18-19】岐阜・北海道など警報レベル…全国で大流行の恐れ

 国立感染症研究所は2019年1月9日、2019年第1週(2018年12月31日~2019年1月6日)のインフルエンザ流行レベルマップを発表した。岐阜県、愛知県、北海道など、1道2府18県、計84か所の保健所地域で警報レベルを超え、全国的に大きな流行の発生・継続が疑われる。

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インフルエンザ流行レベルマップ 2019年第1週(2018年12月31日~2019年1月6日)
  • インフルエンザ流行レベルマップ 2019年第1週(2018年12月31日~2019年1月6日)
  • インフルエンザ流行レベルマップ 今シーズンの動き(2018年~2019年)
 国立感染症研究所は2019年1月9日、2019年第1週(2018年12月31日~2019年1月6日)のインフルエンザ流行レベルマップを発表した。岐阜県、愛知県、北海道など、1道2府18県、計84か所の保健所地域で警報レベルを超え、全国的に大きな流行の発生・継続が疑われる。

 全国におけるインフルエンザの定点あたり報告数は16.30、患者報告数は7万8,116人となり、前週の第52週(12月24日~12月30日)の定点あたり報告数から5.13増加した。都道府県別の定点あたり報告数は、岐阜県(49.12)がもっとも多く、ついで愛知県(46.42)、北海道(33.57)、高知県(30.10)、沖縄県(28.53)、福岡県(25.33)、滋賀県(23.67)、熊本県(21.96)、茨城県(20.65)など。43道府県で前週より報告数が増加し、4都県では前週より報告数が減少した。

 全国で警報レベルを超えている保健所地域は84か所(1道2府18県)にのぼり、注意報レベルを超えている保健所地域は238か所(全47都道府県)となった。岐阜県が全国でもっとも高い警報レベルとなったほか、全都道府県で注意報レベル以上となったことから、大きな流行の発生と継続が疑われる段階に突入している。

 定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した推計患者数は約58.6万人。前週の推計値(約44.6万人)より14万人も増加している。年齢別では、0~4歳が約5.7万人、5~9歳が約5.0万人、10~14歳が約3.7万人、15~19歳が約3.5万人、20代が約9.6万人、30代が約8.0万人、40代が約8.3万人、50代が約6.3万人、60代が約4.1万人、70代以上が約4.4万人。2018年第36週以降これまでの累積推計受診者数は約165万人にのぼる。

 基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は1,207例で、前週の549例から2倍以上増加した。全47都道府県から入院報告があり、年齢別では0歳(70例)、1~9歳(239例)、10代(45例)、20代(15例)、30代(29例)、40代(39例)、50代(56例)、60代(97例)、70代(220例)、80歳以上(397例)だった。大流行を前に、特に乳幼児・幼児や高齢者、受験生は予防に気を付けたい。
《畑山望》

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