【インフルエンザ18-19】東京・神奈川・埼玉、流行注意報を発令

 東京都、神奈川県、埼玉県は2019年1月8日、都県内のインフルエンザの定点あたり報告数が基準値10人を超えたため、流行注意報を発令した。今後、大きな流行へと拡大する可能性があるため、インフルエンザの予防と拡大防止に留意するよう、呼びかけている。

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東京都 第52週(2018年12月24日~30日) 都内におけるインフルエンザ患者報告数(インフルエンザ定点報告)過去5シーズン
  • 東京都 第52週(2018年12月24日~30日) 都内におけるインフルエンザ患者報告数(インフルエンザ定点報告)過去5シーズン
  • 東京都 第52週(2018年12月24日~30日)におけるインフルエンザ流行分布マップ
  • 東京都 第52週(2018年12月24日~30日)インフルエンザ様疾患の集団感染事例の報告数
  • 神奈川県 第52週(2018年12月24日~30日) 県内のインフルエンザ発生状況(シーズン別)
  • 神奈川県 第52週(2018年12月24日~30日) 地域別インフルエンザ発生状況
  • 埼玉県 第52週(2018年12月24日~30日) 県内のインフルエンザ定点あたり報告
 東京都、神奈川県、埼玉県は2019年1月8日、都県内のインフルエンザの定点あたり報告数が基準値10人を超えたため、流行注意報を発令した。今後、大きな流行へと拡大する可能性があるため、インフルエンザの予防と拡大防止に留意するよう、呼びかけている。

 第52週(2018年12月24日~30日)における東京都の定点あたり患者報告数は、前週(第51週)の7.79人より増加し、都内全体平均で11.53人となった。保健所31か所のうち18か所で10人を超えており、もっとも報告数が多いのは荒川区(17.29人)。ついで、八王子市(15.94人)、大田区(15.81人)、多摩府中(14.65人)、目黒区(14.43人)など。都立学校などのインフルエンザ様疾患による臨時休業(学級閉鎖など)は2018-2019年シーズン累計で213件となり、小学校(185件)がもっとも多い。

 神奈川県の定点あたり患者報告数は、前週の8.40人から11.21人に増加。流行注意報は、前シーズンより1週間ほど遅い発令だったという。地域別の発生状況では、厚木(20.07人)がもっとも多く、そのほかにも横浜市(12.92人)、鎌倉(12.40人)、茅ヶ崎市(11.82人)川崎市(10.62人)が10人を超えている。

 埼玉県の定点あたり患者報告数は、前週の7.37人から10.02人に増加。保健所管内別では、南部保健所(20.86人)、幸手保健所(15.00人)、鴻巣保健所(12.68人)の順に多くなっている。

 ウイルスの検出状況をみると、1都2県のいずれも「AH1pdm09」型のウイルスがもっとも多い。2009年に新型インフルエンザと呼ばれて流行し、2011年4月1日から季節性インフルエンザとして位置付けられている。

 今後、さらなる流行の拡大が予想される。各県のWebサイトでは、咳エチケットや手洗いの励行、適度な湿度の保持など、感染予防のポイントを紹介。注意を呼びかけている。
《黄金崎綾乃》

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