子どもに対する期待…男子の親は理系志向、母親は安定志向

 アイデムは2019年6月20日、小学1年生~中学3年生の子どもを持つ保護者を対象に実施した「親の子どもに対する就職期待とキャリア教育に関する調査」結果を発表。男子の親は理系進学を望む傾向にあり、母親は子どもに安定した就職を求める傾向が強いことが明らかになった。

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子どもの進路選択や働き方に対する考え
  • 子どもの進路選択や働き方に対する考え
  • 子どもの進路選択や働き方に対する考え(理系か文系か)
  • 子どもの進路選択や働き方に対する考え(理系か文系か:子どもの性別)
  • 子どもの進路選択や働き方に対する考え(やりたい仕事か安定した仕事か)
  • 子どもの進路選択や働き方に対する考え(やりたい仕事か安定した仕事か:回答者性別)
  • 子どもの将来に関して不安なこと
  • キャリア教育として家庭で意識して行っていることはあるか
  • 子どもが将来より充実して働くために夏休みに何か経験させたほうが良いと思うか
 アイデムは2019年6月20日、小学1年生~中学3年生の子どもを持つ保護者を対象に実施した「親の子どもに対する就職期待とキャリア教育に関する調査」結果を発表。男子の親は理系進学を望む傾向にあり、母親は子どもに安定した就職を求める傾向が強いことが明らかになった。

 「親の子どもに対する就職期待とキャリア教育に関する調査」は、子どもの将来の進路選択や働き方に対してどのように考えているかを「専攻」「学歴」「職業選択」「職業」「社会的地位」「会社の知名度」「勤務地」「ワーク・ライフ・バランス」の8項目について、それぞれ項目内でAとBのどちらの考えに近いのかを4尺度で聞く方法で調査。各項目の傾向をみた。対象は、小学1年生~中学校3年生の子どもを持つ保護者(男女)。2019年5月14日~17日の期間にインターネット調査で実施し、3,600名の有効回答を得た。

 子どもの進路選択について、理系に進んでほしいか、文系に進んでほしいかを聞いたところ、70.0%の親が理系に進んでほしいと回答(どちらかと言えばを含む)。特に、男子の親は理系進路をより強く望む傾向にあり、小学生男子の親81.9%、中学生男子の親79.0%が「理系進学」を選択。小学生女子の親、中学生女子の親と比べて、それぞれ約22ポイント高い結果となった。

 子どもの将来の職業について、「不安定でもやりたい仕事」「安定した仕事」のいずれについてほしいかとの問いには、61.2%の親が「安定した仕事に就いてほしい」と回答(どちらかと言えばを含む)。さらに母親はその傾向が強く、約70%が安定を求める傾向にあった。一方で、小学生、中学生の父親はともに「不安定でもやりたい仕事に就いてほしい」との回答も半数近くにのぼった。

 子どもの将来に関して不安なことがあるかを聞いたところ、「ある」65.5%、「ない」34.5%との結果に。「現時点でのキャリア教育の必要性」との関係でみると、キャリア教育が「必要である」と回答した親ほど、子どもの将来に関して不安が「ある」との回答割合が高く、相関関係がみられた。具体的には、AIの普及や急変する社会において、将来子どもがどのような仕事に就いたら良いのか不安に思う、との回答が寄せられた。一方、90.1%の家庭は、家庭内でキャリア教育として意識して行っていることは「ない」と回答した。

 子どもが将来より充実して働くために、夏休みを利用して体験や経験をさせたほうが良いと思うかについては、81.8%が「させたほうが良い」と回答。実際に夏休みを利用して何か体験や経験をさせたことがあるかを聞くと、「ある」は全体の28.3%にとどまった。また、約80%の親が、「夏休みに身の回りの大人の働く姿にふれさせたい」と回答。低学齢からその傾向は強くみられた。

 アイデムでは、“身の回りで働く大人の姿”を応募テーマとする小中高校生対象の写真コンテスト「はたらくすがた」を毎年開催している。アイデム人と仕事研究所・主任の小杉雅和氏は、キャリア教育の必要性を感じていながら約90%の家庭では実際にキャリア教育に取り組めていない状況が明らかになったことを受け、「子どもが将来より充実して働くためには、親が職業について話をしたり、いろいろな職業にふれさせたりしながら、子ども自身に将来の職業について考えさせる機会を持つことが必要ではないか」とコメントを寄せた。
《畑山望》

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