改善が必要な場所、1位「学校のトイレ」…健康に悪影響も

 公立小中学校教職員が児童生徒のために施設改善が必要と考える場所は「トイレ」が65%ともっとも多く、2009年51%、2015年59%と、年々改善ニーズも拡大していることが2019年6月24日、学校のトイレ研究会の調査結果から明らかになった。

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学校で児童生徒のために施設改善が必要と思われる場所はどこか
  • 学校で児童生徒のために施設改善が必要と思われる場所はどこか
  • 子どもたちが学校でトイレに行くことを我慢することは、健康に悪影響を及ぼすことがあると思うか
  • 医学的見地から、子どもたちが使う学校のトイレに温水洗浄便座はあった方がよいか
  • 今後のトイレ整備の考え方として性的マイノリティの児童生徒への対応も視野に入れる必要があると思うか
  • 性別に関係なく使えるトイレが学校にある方がよいと思うか
 公立小中学校教職員が児童生徒のために施設改善が必要と考える場所は「トイレ」が65%ともっとも多く、2009年51%、2015年59%と、年々改善ニーズも拡大していることが2019年6月24日、学校のトイレ研究会の調査結果から明らかになった。

 学校のトイレ研究会は、TOTOなどトイレ関連6社による研究活動組織。学校でトイレに行くことに抵抗があり、排便を我慢する児童生徒が存在することから、学校トイレ5K(臭い・汚い・怖い・暗い・壊れている)を払拭し、清潔で快適な学校トイレの実現を目指し、調査・啓発を行っている。

 学校のトイレ研究会が全国公立小中学校2,000校の教職員(回答数222)を対象に実施した「2018年度全国公立小中学校アンケート調査」によると、学校で児童生徒のために施設改善が必要と思われる場所は、1位「トイレ」65%、2位「パソコン・電子黒板」40%、3位「省エネ型空調機への更新」32%。

 トイレの改善要求は、過去の同様の調査でも1位となっているが、2009年51%、2015年59%、2018年65%と年々上昇傾向にある。学校のトイレ研究会では「改善が老朽化のスピードに追いついていない実態が浮き彫りに」なったと分析している。

 一方、日本小児栄養消化器肝臓学会出席医師に「子どもたちが学校でトイレに行くことを我慢することは、健康に悪影響を及ぼすことがあると思うか」をたずねたところ、94%が「ある」と回答。「医学的見地から、子どもたちが使う学校のトイレに温水洗浄便座はあった方がよいか」との質問では、78%が「あった方がよい」とした。

 今後のトイレ整備の考え方として、「性的マイノリティの児童生徒への対応も視野に入れる必要があると思うか」との問いでは、教職員の84%、自治体の60%が「必要」「どちらかといえば必要」と回答した。「性別に関係なく使えるトイレが学校にある方がよいと思うか」という質問には、教職員85%、自治体82%と、いずれも8割以上が「ある方がよい」「どちらかといえばある方がよい」とした。

 なお、「2018年度全国公立小中学校アンケート調査」と全国1,787自治体(回答数232)対象の「2018年度全国自治体アンケート調査」は2018年11~12月に実施したもの。日本小児栄養消化器肝臓学会出席医師51人に対するアンケートは2018年10月に行った。調査結果の詳細、医師との座談会内容などは、2019年6月14日発行の学校のトイレ研究会の研究誌22号「学校トイレの挑戦!2019」に掲載している。
《奥山直美》

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