英語は日常、知育も運動も充実「バイリンガル幼児園KDI」の遊びと学び

 KDIの特徴である英語教育・知能教育・運動指導・職業体験をどのように実践しているのか、子どもたちの日常を伝えるべく、KDI三鷹での1日をレポートする。

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開園4年めを迎えるKDI三鷹。広大な園舎にはクラスごとの教室、ホール、ライブラリー、人工芝の園庭など理想的な教育環境が整う
  • 開園4年めを迎えるKDI三鷹。広大な園舎にはクラスごとの教室、ホール、ライブラリー、人工芝の園庭など理想的な教育環境が整う
  • 「Good morning!」今日もワクワク、笑顔の1日がスタート!
  • 小さな子に声をかけている男の子は年長さん。お世話が必要な子に気付いて駆け寄る姿に、頼もしさを感じる
  • 「Today is Tuesday, June eleven, two thousand nineteen.」きれいな発音です!
  • ウォーミングアップを兼ねてダンス! 曲目は「Just dance waka waka」。みんなノリノリ!
  • 「How much is it?」「1piece is 5dollars.」と、日常で使える英語が身に付く
  • ベーカリーで作っているのは「Bread pudding」。上手に卵が割れたお友達に、みんなで拍手!
  • 「I want to send it for my friends.」郵便局の窓口では、荷物の重さを測って送料を伝える
 2才から6才までの幼児を対象に、幼児教育と長時間預かりの保育機能を提供するバイリンガル幼児園 「Kids Duo International(キッズデュオ インターナショナル;KDI)。KDIの特徴である英語教育・知能教育・運動指導・職業体験をどのように実践しているのか、子どもたちの日常を伝えるべく、KDI三鷹での1日をレポートする。

「Good morning!」の挨拶で1日がスタート



 KDIでは、小さな子どもたちを快適に、そして安全に送迎するために、スクールバスでの登園が行われている。毎朝9時前後にかけて子どもたちを乗せたスクールバスが次々と園舎に到着。「Good morning!」「おはようございます!」と、バスから降りてきた子どもたちを先生たちが元気いっぱいに出迎え、気持ちのいい挨拶が玄関に響く。

 登園のようすを見ていると、自分の支度を済ませた年長さんが、年少々(年少の下のクラス)さんの靴を脱がせるのを手伝ってあげる光景が目についた。一緒に靴を下駄箱にしまい、手をつないでクラスルームへと連れていく姿はとても微笑ましい。小さい子にとってはお兄さん、お姉さんが面倒を見てくれるという安心感、大きい子にとっては年下の子を助けてあげようとする思いやりが、こうした日常のなかで自然と育まれていくのだろう。

「Good morning!」今日もワクワク、笑顔の1日がスタート!
「Good morning!」今日もワクワク、笑顔の1日がスタート!

小さな子に声をかけている男の子は年長さん。お世話が必要な子に気付いて駆け寄る姿に、頼もしさを感じる
小さな子に声をかけている男の子は年長さん。
お世話が必要な子に気付いて駆け寄る姿に、頼もしさを感じる。

クラスに分かれて「circle time」(朝の会)



 現在の園児数は、年少々(2~3才)が3クラス・72人、年少(3~4才)、年中(4~5才)、年長(5~6才)がそれぞれ4クラス・120人。子どもの発達に応じてネイティブの先生とバイリンガル保育士、補助の先生が担当する。

 制服から活動服への着替えを済ませたら、毎朝各クラスルームで行われるcircle timeの時間だ。先生を囲むように座った子どもたちは「How are you today?」の問いかけに、「I’m happy! Thank you for asking, How about you?」と大きな声で応えていく。そしてクラスキャプテンがみんなの前に出て、カレンダーを確認しながら今日の日付と曜日を確認する。

「Today is Tuesday, June eleven, two thousand nineteen.」きれいな発音です!
「Today is Tuesday, June eleven, two thousand nineteen.」きれいな発音です!

 次は、「Hands up!」「Touch your Shoulder!」といった先生の指示に合わせて体を動かし、ウォーミングアップ。スクリーンに映し出された英語の歌に合わせてダンスをしながら子ども同士でグループになったり、肩を組んだりして楽しそう。体も気持ちもほぐれ、1日の活動が始まる。

ウォーミングアップを兼ねてダンス! 曲目は「Just dance waka waka」。みんなノリノリ!
ウォーミングアップを兼ねてダンス! 曲目は「Just dance waka waka」。みんなノリノリ!

職業体験コーナー「Learning station」で生きた英語を学ぶ



 「将来への『職業』とつながる さまざまな経験を通じ、ひとりひとりの子どもが輝けるもの、興味をもてるもの、隠れた才能や能力を見つけ出してほしい」ーそんな教育理念を掲げるKDIならではのプログラムが、社会活動を疑似体験できる「職業体験プログラム」だ。

 園内に設けられた職業体験ゾーンには、レストランにスーパーマーケット、ベーカリーにクリニックなどテーマパークさながらのブースやユニフォーム、小道具が揃う。子どもたちが体験できる職業は、警察官や消防士、ビザ職人に歯医者にカーデザイナーなど、なんと50種類以上。イベントデーでは働いて得たお給料でお買い物をすることもでき、子どもたちはとても楽しみにしているそう。

 この日、年長さんが体験していたのは「ハンバーガーショップ」「ポストオフィス」「ベーカリー」の3つ。もちろん、仕事内容の説明も子どもたち同士の会話も、すべて英語で行っている。自分の役割や仕事の流れと、先生の話を聞く子どもたちの目は真剣そのもの。

「How much is it?」「1piece is 5dollars.」と、日常で使える英語が身に付く
「How much is it?」「1piece is 5dollars.」と、日常で使える英語が身に付く

ベーカリーで作っているのは「Bread pudding」。上手に卵が割れたお友達に、みんなで拍手!
ベーカリーで作っているのは「Bread pudding」。上手に卵が割れたお友達に、みんなで拍手!

「I want to send it for my friends.」<br />郵便局の窓口では、荷物の重さを測って送料を伝える
「May I help you?」「I want to send it for my friends.」郵便局の窓口では、荷物の重さを測って送料を伝える

 「仕事をするうえでは、店員さん役もお客さん役も、相手に伝わるように話さなければいけません。相手の立場に立って、自分のことも伝えようとする経験のなかで、クラスレッスンとは違う、生きた英語を体得していきます。さまざまな職業を体験することで、それにともなう語彙もどんどん増えていくんですよ」と話すのは小野木文香園長。「KDIのお店屋さんごっこで、英語のオーダーに慣れている子どもが、海外旅行先のレストランで勝手に料理を注文してしまう!」なんていう笑い話もあるそうだ。

KDIオリジナルの運動プログラム「Ninja遊び」



 「卒園時までに小学校3年生程度の運動能力を身に付ける」ことを目標として、幼児期に必要な「神経系統の発達」に効果的なカリキュラムとして考案されたのがKDIオリジナルの「Ninja遊び」。この日行われていたのは、4つのチームに分かれて、仲間とバトンを繋ぎながら、色分けされた目的地まで走っていってサークル状のパネルをすべて裏返し終わったほうが勝ち、というゲーム遊び。

 一見単純そうな遊びのなかに、「形や色の把握」「裏返すサークルの数」「効率よく裏返す工夫」「相手が受け取りやすいバトンの渡し方」などの学びが織り交ぜられている。年少~年長と多学年で構成されたチームが一丸となって仲間を応援したり、年下の子のフォローをしたり、広いホールは白熱した雰囲気に。

園内の広いホールで、子どもたちは伸び伸びと体を動かすことができる
園内の広いホールで、子どもたちは伸び伸びと体を動かすことができる

「年少、年中さんは2枚、年長さんは1枚裏返す」というルールを守ることも大事!
「年少、年中さんは2枚、年長さんは1枚裏返す」というルールを守ることも大事!

 ゲーム終了後、勝ったチームを称えるのはもちろん、惜しくも負けてしまったチームにも「並び方が上手だったよ」と声をかける先生の指導の細やかさを感じた。

勝ったチームは飛び跳ねて大喜び。負けたときでも、勝ったチームを拍手で称える“Good loser”の精神を学ぶ
勝ったチームは飛び跳ねて大喜び。負けたときでも、勝ったチームを拍手で称える。
“Good loser”の精神を学ぶ。

「できた!」「僕もできた!」の声が響く知育プログラム



 「英語教育」「運動指導」と並んでKDIの教育の柱となる「知能教育」。知能教育から小学校受験対策までを提供している幼児教室「チャイルドアイズ」のノウハウが取り入れられている。今回見せてもらったのは、知育玩具の「パターンブロック」を使った授業。正三角形が2つでひし形、台形2つで六角形など、頭と手を使って組み合わせ遊びを楽しみながら、幼児期の発達に欠かせない図形感覚や手先の巧緻性を育んでいくことができる。

 ブロックをあれこれ動かしながら「そういうことか、よしわかったぞ!」と呟く子、「できた!」と目を輝かせる子、友達にヒントを教えてあげる子。そんな子どもたちのアクションに対し、間髪置かずに「いいねー早いねー!」「1個なにか忘れてるよ!」と応答する先生のテンポの良さ。「1、2、3、…、10秒!はいできた人手を上げて!」の声に「できた!」「できた!」と手を挙げる子が続出。子どもたちの集中力が途切れることのない、活気に包まれた授業だった。

シルエットを頼りに、頭をフル回転させてブロックの配置を考える。大人顔負けの集中力
シルエットを頼りに、頭をフル回転させてブロックの配置を考える。大人顔負けの集中力。

「できた!」という自信が、次はもっと難しい問題をやりたいという意欲につながる
「できた!」という自信が、次はもっと難しい問題をやりたいという意欲につながる

ネイティブの英語を全身で感じて「英語耳」が育つ



 KDIの子どもたちが1年間で英語に触れるトータル時間は、言語習得に必要といわれる3,000時間を優に超えているという。毎日英語のシャワーを浴びることに加えて、英語4技能(話す、聞く、読む、書く)をバランスよく身に付けるための「英語教育」のカリキュラムが充実している。 

 この日見学したのは、年中クラスによるアルファベットと音のルールを学ぶ「Phonics」のレッスン。日本の子どもがまず「あいうえお」を学ぶのと同様、フォニックスを学ぶことは、英語特有の発音を理解するベースとして欠かせないもの。

 子どもたちは、ネイティブの先生のハンドサインとフォニックスの発声を正確に聞き取り、口の動きを真似て発音する。さらに、聞き取ったアルファベットをスラスラと書けることにも驚いた。ここでも、テンポのいい先生の声と、子どもたちの「I can do it!」の声にあふれていた。

 KDIの英語カリキュラムには、「Phonics」のほかにも、English topic(動物など1つのテーマにもとづいた英語にふれる活動)、Art&Craft(英語環境で行う図画工作)、Number&Shapes(英語で学ぶ数と形)、Story telling(読み聞かせ)、Show&Tell(プレゼンテーション)など、1週間を通してさまざまな取組みが盛りだくさん。ゲームや遊びの要素を織り交ぜつつ、楽しみながら一生ものの英語力を身に付けることができる。

バイリンガルの先生の口の動きや発声を、目で、耳で、全身で感じとる子どもたち
バイリンガルの先生の口の動きや発声を、目で、耳で、全身で感じとる子どもたち

耳で聞いた音をそのまま発音できるのは、この時期の子どもならでは
耳で聞いた音をそのまま発音できるのは、この時期の子どもならでは


先生たちは、英語も保育もプロフェッショナル!



 KDIの先生には、英語が堪能であることと同時に、それを子どもにわかりやすく教えるスキル、子どもの生活の部分をサポートする力が求められる。先生方は日々どのように取り組んでいるのだろうか。

左から、ネイティブ保育士を務めるクリスティーナ先生、ジョーダン先生。長年の海外在住経験を生かし、バイリンガル保育士として働く服部先生
左から、ネイティブ保育士を務めるクリスティーナ先生、ジョーダン先生。
長年の海外在住経験を生かし、バイリンガル保育士として働く服部先生

 年長クラスを担当するバイリンガル保育士の服部マイ先生は、「とにかく、飽きさせない、待たせないことを意識しています。小さいうちは、待っている時間が長過ぎると、ほかのところに集中がいってしまいがち。授業もただテキストをやるのではなく、実際に手を動かしたり、触ったり、自発的に考える時間を設けるようにしています。一方で、しっかり聞くときは聞く、手は膝に置いて待つといったしつけの部分も大切にしていますね。KDIは、CDやパソコンの画面では学べない、生きたコミュニケーション英語を提供する場所だと思っています。私たちが楽しくやらないと子どもたちも楽しくないので、表情や声のトーン、話すテンポにも気を配り、子どもたちにいかに興味をもってもらうかということを考えています。」と話してくれた。

4年間の積み重ねが、子どもたちを成長させる



 園での生活を見るなかで、先生方が高い志をもって子どもたちと関わっていると感じた。先生方は保育をしていくうえで、どんな目標をもっているのだろうか。

 年少々クラスを担当するネイティブ保育士のクリスティーナ先生は、「私が受けもつ年少々クラスは、親と離れて過ごすはじめての年齢。たくさんの友達や先生と過ごすなかで、自分のことは自分でやる、といったLife skill(しつけ)を身に付けることと『学ぶことが楽しい』と思う気持ちを育むことが一番の目的だと考えています。年長さんになるころには、すべて英語で話せるようになり、自分のことはなんでも自分でできるように成長しますが、それは4年間の積み重ねがあってこそ。英語を話すことだけではなくて、生活面でも自信がつくような声がけやサポートを心がけています。」

「集団生活ではSocial Skill(社会性)、Life Skill(しつけ)も大事」とクリスティーナ先生と子どもたち
「集団生活ではSocial Skill(社会性)、Life Skill(しつけ)も大事」とクリスティーナ先生と子どもたち

 さらに「確かに、日本の子どもたちが学校で学ぶ英語は、文法やリスニングが中心。スピーキング、話すことをあまりしていない印象があります。Good morningでもSnack please!でもなんでもOK! とにかく、子どもたちが自分から話す機会をたくさんつくりたいですね。」と言う。

 また服部先生は、「かつての日本の教育は、みんなに合わせることや同じ意見を言うことが良しとされていました。私たちの園は、日本にいながらにして海外の文化や価値観を取り入れています。発言したことが間違っていてもいい、発言することが楽しい、自分の思いや考えを伝えたいという気持ちを育んでいきたいと思っています。」と想いを語ってくれた。

 ところで、KDIはほかの園と比べどこが特徴的なのだろうか。

 以前にも英語への取組みのある幼稚園に勤めた経験のある服部先生は「週に数時間のレッスンを受けるのと、毎日英語に触れ続ける4年間を過ごすのではやはりぜんぜん違います。KDIでは、英語は生活の一部。生活に密着した英語に触れつつ、日本語の部分もきちんとマスターできるというのはとてもバランスがいいと思います。もちろん、苦手なことって誰にでもあると思うんです。でも、この園には、英語だけではなく、知育、運動といろいろなカリキュラムがあります。すべてをこなす総合力より、その子にしかできない「得意」や「好きなこと」を見つけ出し、磨き、伸ばす。ひとりひとりの子どもに応じたコミュニケーションを図りながら、その部分のサポートをしていきたいですね。」と説明してくれた。

 半日という短い時間だったが、「学ぶことが楽しくて仕方ない」と言わんばかりの子どもたちのイキイキとした姿が印象的だった。環境やカリキュラムの充実はもちろん、子どもたちが夢中になるレッスンを展開する“先生たちのパフォーマンスの高さ”こそが、子どもたちの笑顔と才能を引き出す大切な要素となっているようにも思えた。恵まれた先生のもとで、豊かで充実した日々を過ごす4年間は、子どもたちにとって一生の財産になるのではないだろうか。
《吉野清美》

吉野清美

出版社、編集プロダクション勤務を経て、子育てとの両立を目指しフリーに。リセマムほかペット雑誌、不動産会報誌など幅広いジャンルで執筆中。受験や育児を通じて得る経験を記事に還元している。

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