【センター試験2020】地歴公民の分析…河合塾・データネット速報まとめ

 2020年1月18日、大学入試センター試験1日目が終了した。ベネッセコーポレーションと駿台予備校による「データネット」と、河合塾より提供を受け、大学入試センター試験分析速報「科目別分析コメント」を紹介する。

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【センター試験2020】地歴公民の分析…河合塾・データネット速報まとめ
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 2020年1月18日、大学入試センター試験1日目が終了した。ベネッセコーポレーションと駿台予備校による「データネット」と、河合塾より提供を受け、「地理歴史」「公民」の大学入試センター試験分析速報「科目別分析コメント」を紹介する。

世界史A


 例年通り地図問題、グラフ問題が出題された。また世界史Aが重視する日本と諸地域との関係、女性関連の出題、地域間の交流・交易が出題された。出題分量は昨年より1問減少したが、地図やグラフなど出題形式は例年通り。難易度は昨年並み。(河合塾)

 前近代からの出題が増加し、時代・地域・分野とも幅広く問われたが、出題は基本事項を中心とする内容であった。形式では、図版と地図を組み合わせた問題が出題され、歴史と現在を結びつける思考力が問われた。分野については、政治史が中心ではあるが、社会経済史が減少し、文化史の出題が増加した。問題量と難易は昨年並。(データネット)

世界史B


 昨年と同じく大問4題で、マーク数も36。新たな出題形式はなく、従来通りのオーソドックスな出題であった。現代史の出題の割合が昨年よりもさらに増え、第二次世界大戦後の歴史が著しく増加した。文化史の設問は、昨年と同じく分量が多かった。グラフを読み取る問題が昨年に続いて出されたが、事実上の年代問題であった。地図問題は、地名と場所の組合せ形式が1問出題された。難易度は、第二次世界大戦後の出題が増えたため、やや難化した。(河合塾)

 欧米史が減少、周辺地域史と文化史が増加。古代史・戦後史が増加。大問構成や解答数は変更なし。地域網羅性は継続された。地図問題は1問減少して1問となった。昨年と同様、グラフの読み取りを必要とする問題も出題された。基本的な内容が中心で、難易は昨年並。(データネット)

日本史A


 移民やエネルギー資源など、現代社会の諸問題を反映したテーマが出題された。史料・統計資料・図版(風刺漫画)のほか、昨年は見られなかった地図も使用された。幕末からは、日米修好通商条約・貿易統制(五品江戸廻送令の内容)・「ええじゃないか」が出題された。出題分量と難易度は昨年並み。

 政治史が減少。正確な時期を判断する力が求められた。大問数、解答数に変更はなく、日本史Bとの共通大問は例年通り2大問出題された。リード文ではテーマ性が強調され、日本史Aらしい視点で展開された。設問では、近世から1990年代まで幅広く出題された。問題量は昨年並み。難易は昨年よりやや難化。(データネット)

日本史B


 大問数・設問数は昨年と同じであった。例年同様、今年もユニークなテーマの大問がいくつか見られた。たとえば、第3問の中世の問題では、入浴と浴室の変遷から中世の社会を多角的に問うており、また、第6問の近現代の問題では、風刺漫画と権力の関係を取りあげていた。昨年出題がなかった図版の読み取り問題が復活するなど、総じて従来のセンター試験の傾向を踏襲したものであった。ただし、統計資料・地図を用いた問題はなかった。戦後史の設問は大幅に減少した。(河合塾)

 図版など多様な史資料を活用し考察する力が求められた。大問数、解答数に変更はなかった。文章史料に加え、昨年みられなかった図版や写真などの多様な資料が用いられ、史資料の読解力が重視された。文化史の出題は増加し、現代史は1問に減少した。問題量と難易は昨年並。(データネット)

地理A


 昨年と同様の大問構成で、地誌はヨーロッパが出題された。「自然環境と防災」は、昨年に引き続き出題され、解答数は3問で変化がなかった。出題分量は6択問題が7問で2問減少した。難易度は昨年並み。例年通り大半が教科書に準拠した標準的な問題で構成されており、昨年と同様、図表から読み取りやすい問題が多く、判断に迷うものも少なかった。(河合塾)

 学習指導要領で重視されているGISを具体的に扱った問題として、第1問・第5問で基盤地図情報、第5問で国土数値情報などをもとにした地図、鳥瞰図などが出題された。全体的にはオーソドックスな出題が多く、問題量と難易は昨年並。(データネット)

地理B


 昨年同様、自然環境と自然災害、資源と産業、都市と村落が出題され、さらに東南アジアとオセアニアの地誌、中国とブラジルの比較地誌や、甲府盆地の地域調査が出題された。問題の構成は昨年と変化はないが、資源と産業の問題など知識で解ける問題が昨年より増え、思考力や判断力を必要とする問題はやや減少した。さらに地誌で扱われた地域や国も、受験生にとっては比較的なじみがあるため、昨年よりやや易しくなった。(河合塾)

 多様な図表が用いられ、限られた時間の中で正確に図表を読解する力と地理的な見方・考え方が求められた。特に第6問では、GISを用いて作成された図が素材として扱われるなど、多様な資料が提示された。一部資料の読み取りに時間を要する問題がみられたものの、原理・原則の理解を問う出題が中心で、問題量と難易は昨年並。(データネット)

現代社会


 大問数や設問数は昨年と同じで基本的知識を重視する傾向に変化はない。組み合わせ問題や図表問題など出題形式が工夫され、教科書で扱われていない最新の時事問題が出題されているのも、近年の出題傾向と同様である。出題分野も教科書に合わせて偏りはない。(河合塾)

 現代の諸課題からの出題が増加しており、各分野からバランスよく出題されていた。昨年は出題されなかった本文の趣旨を問う問題が出題された。時事的な事項や思想分野において詳しい内容が問われ、多様な知識・理解が求められた。問題量は昨年並み。難易は昨年よりやや難化。(データネット)

倫理


 大問数は昨年と同じ。小問が1つ増えた。出題形式に目立った変化はなく、図表と資料文の読解問題も例年通り出題された。出題内容は標準的な事柄を中心としているが、クワイン、ノージック、鈴木正三など、受験生が見落としがちな思想家も取り上げられた。(河合塾)

 大問構成や出題分野は変更なし。形式に大きな変化はないが、AIなど今日の社会が直面している問題が取り上げられた。クワインやノージックなどの現代の新しい思想が扱われた。問題量と難易は昨年並。(データネット)

政治・経済


 大問数・設問数ともに昨年と同じ。取調べの可視化など時事的動向を意識した出題がみられた。消費者団体訴訟などの詳細な知識を広範囲にわたってさまざまな形式で問うている。また為替の仕組みなど、過去に出題された事項についての問題が再びみられた。(河合塾)

 「倫理、政治・経済」との共通の設問が4大問中3大問で出題された。基礎的な理解を幅広く問う出題の中には、資料を用いた問題などもみられた。全体的に教科書に基づいた基本事項の理解を中心に問われており、難易は昨年より易化。問題量は昨年並み。(データネット)

倫理、政治・経済


 倫理分野の設問数は昨年よりも一つ増えて19、政治・経済分野は昨年と同じ18。配点は昨年と同様、50点ずつで、バランスのとれた構成。また、設問はすべて単独科目の「倫理」「政治・経済」と共通であった。取り組みやすい設問内容が中心となっている。(河合塾)

 すべての設問が単独科目「倫理」および「政治・経済」と共通であった。倫理分野では文献資料の読解や思想の正確な知識理解が問われ、政治・経済分野ではグラフの読解や理論を具体化するなどの考察力が問われた。両分野とも基本知識を問う出題が多くを占めた。問題量と難易は昨年並。(データネット)

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《工藤めぐみ》

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