新型コロナ対策、大学約9割・専門学校約6割が授業開始を延期

 文部科学省は2020年4月13日、新型コロナウイルス感染症対策に関する大学などの対応状況を公表した。4月10日午後4時時点で、授業開始の延期を決定・検討している大学などは85.8%。緊急事態宣言が出ている7都府県では、例年どおり授業を実施する大学などは1校もなかった。

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大学などにおける授業開始に際しての対応状況について(全国の状況・2020年4月10日午後4時時点)
  • 大学などにおける授業開始に際しての対応状況について(全国の状況・2020年4月10日午後4時時点)
  • 大学などにおける授業開始に際しての対応状況について(7都府県の状況・2020年4月10日午後4時時点)
  • 大学などにおける授業開始に際しての対応状況について(7都府県以外の状況・2020年4月10日午後4時時点)
  • 大学などにおける遠隔授業の活用に関する検討状況について(2020年4月10日午後4時時点)
  • 専門学校における授業開始時期の検討状況について(全国の状況・22020年4月10日午後6時時点)
  • 専門学校における授業開始時期の検討状況について(7都府県の状況・22020年4月10日午後6時時点)
  • 専門学校における授業開始時期の検討状況について(7都府県以外の状況・22020年4月10日午後6時時点)
  • 専門学校における遠隔授業の活用に関する検討状況について(2020年4月10日午後6時時点)
 文部科学省は2020年4月13日、新型コロナウイルス感染症対策に関する大学などの対応状況を公表した。4月10日午後4時時点で、授業開始の延期を決定・検討している大学などは85.8%。緊急事態宣言が出ている7都府県では、例年どおり授業を実施する大学などは1校もなかった。

 文部科学省は、全国1,180校の大学・短期大学・高等専門学校を対象に新型コロナウイルス感染症対策に関する対応状況を調査し、回答があった900校の4月10日午後4時時点の状況をまとめた。また、専門学校についても同様の調査を実施し、全国2,805校の中から回答があった2,138校の4月10日午後6時時点の状況をまとめて公表した。

 大学などの授業開始については、「開始の延期を決定・検討」85.8%、「開始時期は例年どおりだが遠隔授業を実施・検討」11.2%、「例年どおり授業を実施」2.3%であった。授業開始の延期を決定・検討している学校は、「国立大学」90.7%、「公立大学」85.4%、「私立大学」85.2%、「高等専門学校」85.5%。

 緊急事態宣言の対象となっている東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・福岡の7都府県に限ると、「開始の延期を決定・検討」90.1%、「開始時期は例年どおりだが遠隔授業を実施・検討」9.9%で、例年どおり授業を実施している学校はなかった。7都府県以外の地域では、「開始の延期を決定・検討」82.5%、「開始時期は例年どおりだが遠隔授業を実施・検討」12.2%、「例年どおり授業を実施」4.0%だった。

 多様なメディアを高度に利用して行う遠隔授業の活用については、「実施する」47.4%、「検討中」37.0%、「実施予定はない」11.0%。「実施する」は、「国立大学」74.4%がもっとも多く、ついで「私立大学」46.0%、「公立大学」41.6%、「高等専門学校」32.7%であった。

 専門学校の授業開始時期については、「延期を決定」58.3%、「延期検討中・未定」3.1%、「例年どおり開始」38.6%。延期を決定している学校は、「国立専門学校」57.1%、「公立専門学校」45.0%、「私立専門学校」59.2%であった。

 緊急事態宣言の対象となっている7都府県に限ると、「延期を決定」87.3%、「延期検討中・未定」1.8%、「例年どおり開始」11.0%。7都府県以外の地域では、「延期を決定」40.8%、「延期を検討中・未定」3.9%、「例年どおり開始」55.3%となっている。

 遠隔授業の活用については、「実施する」7.8%、「検討中」17.5%、「実施予定はない」74.4%。検討中を含めると約2割の専門学校で遠隔授業を実施する方針であることがわかった。
《外岡紘代》

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