ゲーム・ネット時間長いほど高ストレス…兵庫県調査

 兵庫県は2020年9月17日、兵庫県の小中高生を対象に行った、「新型コロナウイルス感染症の影響に関する心のケアアンケート第1回調査結果」を発表した。調査ではゲーム・SNS・動画など、ネットの使用時間が長い児童生徒ほどストレス反応が高いことが明らかになった。

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 兵庫県は2020年9月17日、兵庫県の小中高生を対象に行った、「新型コロナウイルス感染症の影響に関する心のケアアンケート第1回調査結果」を発表した。調査ではゲーム・SNS・動画など、ネットの使用時間が長い児童生徒ほどストレス反応が高いことが明らかになった。

 「新型コロナウイルス感染症の影響に関する心のケアアンケート第1回」は兵庫県内の小学校48校、中学校48校、高等学校60校の計3万9,726名を対象に、眠れない・かっとする・おちつかないなど「心とからだのストレスチェック」と、生活習慣、SNSの使用時間など「毎日の生活チェック」について調査を実施した。調査実施期間は2020年7月13日~7月31日。

 調査は、長期間にわたる新型コロナウイルスへの対応が想定される中で、精神的に不安定な状況にある児童生徒の状況を把握し、その心の理解とケアへの取組に資することを目的として行った。

 「心とからだのストレスについて」の5項目中の、「なかなか眠れないことがある」の質問で、「非常にある(ほぼ毎日)」と回答した割合は小学校低学年13.4%、小学校高学年6.3%、中学校4.0%、高校3.7%であった。

 「怖くて落ち着かないことがある」の質問で、「非常にある(ほぼ毎日)」と回答した割合は、小学校低学年10.6%、小学校高学年3.4%、中学校1.3%、高校1.4%であった。

 「自分が悪い(悪かった)と責めてしまうことがある」の質問で、「かなりある(3から5日)」「非常にある(ほぼ毎日)」と回答した児童生徒の割合は、小学校低学年15.6%、小学校高学年12.9%、中学校14.2%、高校14.0%であった。

 小学校低学年では約10人に1人がほぼ毎日「なかなか眠れない」「怖くて落ち着かない」と感じていることがわかった。兵庫県は、ストレス反応を示す児童生徒が存在することを認識したうえでの対応が求められるとしている。

 「心とからだのストレスについて」の5項目合計ポイントの分布状況は、5項目の回答ポイントの合計が7ポイント以上である児童生徒の割合が、小学校低学年17.9%、高学年12.4%、中学校10.3%、高校10.2%で、各校種とも1割を超えており、学校や学級にストレスを抱える児童生徒が存在し、小学校低学年のストレス反応が高いことが明らかになった。

  毎日の生活について「手洗いは、石鹸で指の間や手首まで洗う正しい手洗いをしている」「せきエチケットを守っている」の質問で、「当てはまる」「少し当てはまる」と回答した児童生徒の割合は、小学校低・高学年とも約90%、中学校・高校で約80から85%の範囲内で、感染予防の意識が高いことがわかった。

 「ゲームや趣味の時間については、約束ごとやルールを作り、それを守っている」という質問で、「当てはまる」と回答した児童生徒の割合は、小学校高学年45.7%、中学校26.9%、高校17.2%であった。

 「困ったことがあったとき、人に助けを求める」という質問で、「当てはまる」「少し当てはまる」と回答した児童生徒の割合は、小学校低学年74.7%、小学校高学年69.5%、中学校64.8%、高校63.2%であった。

 「運動を適度にしている」という質問で、「当てはまる」と回答した児童生徒の合は、小学校高学年49.1%、中学校48.1%、高校34.7%であった。学年が上がるにつれて運動を適度にしている割合は減っていることがわかった。

 「1日あたりのゲーム・SNS・動画などネットを使っている時間」の質問で、3時間以上使用している児童生徒の割合は、小学校高学年約21.5%、中学校33.0%、高校53.7%であった。学年があがるにつれ、ゲーム・SNS・動画などネットの使用時間が増えており、使用の方法に課題が見られた。

 相関関係がみられたのは、「困ったことがあったとき、人に助けをもとめる」と「心とからだのストレスについて」(5項目)の合計ポイント(ストレス反応)の関連で、「困ったことがあったとき、人に助けをもとめる(相談希求)」と回答した児童生徒ほど、ストレス反応が低いことがわかった。

 また、 「ゲーム・SNS・動画など、ネットを使っている時間は1日あたり、どのくらいか」と「心とからだのストレスについて」(5項目)の合計ポイント(ストレス反応)の関連にも相関関係がみられ、ゲーム・SNS・動画など、ネット使用時間が長い児童生徒ほど、ストレス反応が高いことが明らかになった。

  兵庫県は新たに行う学校への支援として、効果的な「心のケア」に関する教育プログラム(新型コロナウイルス感染症への正しい理解、差別や偏見につながらない授業、ストレスへの対処法など)の実践事例の収集および実践事例の周知を行うほか、心のケア支援員やSCなど、学校における心のケアを充実させる新たな人的配置による支援を行うとしている。

 今後、2020年9月14日から10月30日に第2回調査を保護者アンケートとあわせて実施、2021年1月に第3回調査を予定している。

 「新型コロナウイルス感染症の影響に関する心のケアアンケート第1回」の詳細は、兵庫県教育委員会のWebサイトにて確認できる。
《鈴木あさり》

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