【大学入学共通テスト2022】現役志願率上昇の要因とは…河合塾・旺文社が分析

 2022年度(令和4年度)大学入学共通テストの確定志願者数が発表されたのを受け、河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」と旺文社教育情報センターは2021年12月8日、志願者数の詳細データをWebサイトに掲載した。志願動向や背景等も分析している。

教育・受験 高校生
共通テスト 志願者数&現役志願率  (c) 2021 旺文社 教育情報センター
  • 共通テスト 志願者数&現役志願率  (c) 2021 旺文社 教育情報センター
  • 2022年度共通テスト志願者数 (c) Kawaijuku Educational Institution.
 2022年度(令和4年度)大学入学共通テストの確定志願者数が発表されたのを受け、河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」と旺文社教育情報センターは2021年12月8日、志願者数の詳細データをWebサイトに掲載した。志願動向や背景等も分析している。

 2022年度大学入学共通テストの確定志願者数は、12月7日に大学入試センターより発表された。確定志願者数は、出願総数は53万367人で、前年度(2021年度)より4,878人減少した。現役志願率は過去最高の45.1%となった。

 河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」は、入試・教育トピックスに「2022年度大学入学共通テスト志願者数確定」を掲載。現役生が積極的に出願している要因について、「実施2年目を迎え警戒感が薄れたことに加え、国公立大志向の強まりや、私立大も共通テスト方式を利用して新型コロナウイルスへの感染リスクを抑えようとする受験生が増加している」と分析している。

 高校の学科区分別では、普通科で志願者が減少した一方、工業科や商業科、総合学科等で志願者が増加し、大学志願者の裾野が広がっていると指摘。都道府県別の志願者動向も示し、志願者の増加率では宮城県が241人増、前年度比102.9%と、もっとも高かったとしている。

 一方、旺文社教育情報センターは「コロナ禍2年目の共通テスト志願者は微減の53.0万人!」と題した分析を掲載。現役志願率が過去最高となったことについては、今後の感染拡大等、万が一のときのための「コロナ保険」による出願とともに、総合型・推薦型選抜も関連しているだろうと分析している。

 共通テスト利用大学については、新規利用が川崎市立看護大学、三条市立大学、叡啓大学、芸術文化観光専門職大学、大阪体育大学、滋慶医療科学大学、かなざわ食マネジメント専門職大学の7校、取りやめが了徳寺大学、常磐会学園大学の2校。大学統合による減少は大阪公立大学(大阪市立大学と大阪府立大学)、兵庫医科大学(兵庫医科大学と兵庫医療大学)の2校と紹介している。

 2022年度大学入学共通テストは2022年1月15日・16日に本試験を実施する。追試験・再試験は1月29日・30日。平均点等の中間発表は1月19日、得点調整実施有無の発表は1月21日、平均点等の最終発表は2月7日に予定されている。国公立大学の出願期間は1月24日から2月4日まで。
《奥山直美》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top